英語聞き流しの効果を引き出すたった１つの条件【わずかな工夫で驚きの効果が！】

本日もWORDS TO THE WORLDへお越しいただきありがとうございます。

英語の聞き流しに効果がないのは今や常識です。聞き流しているだけで、ある日突然口から英語が飛び出すなど誰も信じないでしょう。

より良い学習法を探すべく、先日新たな書籍を一冊入手しました。英字新聞の編集長を務めていた方が書いた本で、これまでも、そしてこれからも決して変わらない本質的な英語学習法が紹介されています。

期待してページを進めていると、第二章でまさかの「英語の聞き流し」が薦められていました。大丈夫かなと不安に感じながら読み進めると理由に納得、確かにその方法なら英語力向上への効果もあると感じ今回の記事でお伝しようと決めました。

同じ英語の聞き流しでも「たった１つの工夫」を加えるだけで効果を引き出すことができます。日々の英語学習をより充実させるために、お役立ていただければ幸いです。

どうぞ最後までお楽しみください。

なぜ、英語の聞き流しが大切なのか？

「多くの日本人が英語を苦手とするのは、英語に触れる量が圧倒的に足りないから。それなら、例え聞き流しでも英語の音に接する時間を増やす方がずっといい」

これが著者が聞き流しを薦める理由です。

日本人は「学生の頃に何年も英語を学んだのに全然できない」とよく言われます。しかし、文法や和訳中心の日本語で進行する授業の中で、「英語そのものに接した時間」というのは考えてみれば少ないかもしれません。

例えば先生が「今日はto不定詞を勉強します。例文は”He likes to play tennis.”です」と授業を始めた場合、生徒が接する英語は”He likes to play tennis.”、後は教科書にある会話のCDを数回、それ以外は文法の解説と練習問題です。授業全体で見ると英語そのものに触れている時間はわずかだとわかります。

一方、英語の音声を流しっぱなしにすれば、それは１００％英語に接している時間です。トレーニングの方法は人それぞれでも、リスニング力の高さと英語を聞いた時間は比例します。

日本語にはない英語特有の音に慣れる、その意味で英語の聞き流しは大きく役に立ちます。

聞き流しの効果を引き出すたった１つの条件とは？

そういえば、以前働いていた職場のオフィスでは英語のラジオが常に流れていました。海外のような雰囲気づくりと、仕事をしながら英語も聞けるようにと流していたのだと思います。

これこそが英語力への貢献度が限りなく０に近い聞き流しです。

現に、いつもいるスタッフが「何でこんなに英語聞いているのに上達しないだろう？」と不思議がっていましたが、とても自然なことです。

書籍にある英語の聞き流しには１つ条件があります。それは、「同じ音声をリピートすること」です。教材を選んだら耳にタコができるほど何度も何度も繰り返し聞きます。

とても単純なのですが、同じ聞き流しでも次々と内容が変わる英語を聞くのではなく、同じ内容の英語を繰り返し聞き続けることで効果が生まれます。

この聞き流しによる効果は次の通りです。

1. 英語の音に慣れる
2. リスニング力が上がる
3. 構文や基本表現がまるごと覚えられる

まず①については英語音声を聞くことで得られる最も大きなメリットです。英語の音はそもそも日本人にとって異質ですから、言語として自然に認識できるためには相応の時間聞き続ける必要があります。

そしてリスニング力が向上します。意味を理解した状態でさらに繰り返し聞くと、英語の音と意味が頭の中でしっかり結びつくようになります。詳しくはこちらの記事もぜひご覧ください。

③の構文や基本表現がまるごと覚えられるのも、繰り返し英語を聞くことの効果です。音読と同じで、語学の定着において反復練習に勝るものはありません。何度も何度も同じ音声を聞いていれば、その中で使われている英語表現は自然と覚えてしまうはずです。

また聞き流しに音読を加えれば、想像以上の効果が実感できます。

英語音声は何回聞くのが効果的か？

「英語の音を耳と脳に慣れさせるには、何百回と繰り返し聞いて耳を鍛える必要がある」と著者は述べています。

回数だけ見ると途方もないように感じますが、同時にこのような提案をされています。

「教材を１回聞くのに４０分であれば４回でおよそ３時間。それを毎日続ければ１ヶ月で１２０回にもなる」

改めて確認したいのは、これは英語の聞き流しだという点です。机に座って集中して聴くのではありません。取り組み方としては、先ほどのラジオと同じでBGM代わりに音声をリピート再生するだけです。１日３時間でも「ながらリスニング」なので気軽にできると思います。

そしてふと気が向いたとき、数秒でもいいので集中して耳を傾けてみてくださいとアドバイスしています。

私の経験では、セリフを全て暗記してしまうまで繰り返し聞くと、実践に役立つレベルまでリスニング力と音読もすればスピーキング力も高まります。日常会話で使えそうな英語は全て丸暗記して声に出して練習していました。

ただ、あまりにも同じ音声ばかりだと飽きる可能性が高いです。英語音声は２、３用意して、そのときの気分で変えるのも継続するポイントです。

聞き流しにおすすめの教材

最もおすすめなのは何度聞いても飽きない心から楽しいと感じる内容の教材です。私の場合はお気に入りの映画でした。映画には口語表現が溢れており、感情も込められているので覚えやすいです。

また最近ではオーディブルという耳で聞く洋書がとても気に入っています。歩きながら、電車の中で、ちょっとした休憩時になどスマホ一つで英語が聞けて時間が有効活用できます。

何よりも本の内容そのものに興味があることが英語を上達させると思っています。元々本の内容が知りたくて購入しているので、同じ英語を聞くにしても理解しようとするモチベーションが違います。耳で聞く洋書はとてもおすすめなリスニング練習法です。

英語の聞き流しは音や構文に慣れるという「基礎固め」の要素が大きいです。英語の基礎を固めて効率よく実力をつけるなら「中学の教科書」に勝る教材はありません。

中学１年～３年の教科書には日常英会話に必須な基礎中の基礎が掲載されています。この内容さえ実践で使うことができれば誰もが目指す英語でのコミュニケーションが取れるのです。

これだけ英語教材が溢れる中あえて中学教科書という原点に戻るのは、多くの学習者が見落としがちな価値ある選択だと確信しています。

今回は英語聞き流しの効果を引き出す方法についてお伝えしました。意味がないと言われ続けている聞き流しですが、たった１つ工夫するだけで十分効果が期待できるようになります。

そして何よりも、多くの日本人に足りていない「英語に触れる時間」が積み上がっていきます。この記事を機にぜひ今日から聞き流しを取り入れてみてください。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。