英語が聞き取れない時に真っ先に確認したいポイント【〇〇ない英語は聞き取れない】

本日もWORDS TO THE WORLDへお越しいただきありがとうございます。

「リスニング練習って、ただたくさん英語を聞けばいいと思ってない?」

英語を始めたばかりの自分に問えば何の疑問もなくそうだと答えたと思います。以前こちらの記事に、今から英語を始めるなら優先する学習について書きました。

その一つに「スピーキングの前にリスニング力を高める」があります。海外の人と接する中で、せめて相手の英語が聞き取れたらと感じたことが少なくないからです。

しかし、仮に当時の私がリスニング力の大切さをわかっていたとしても、「聞き取れないのは英語の音に慣れていないからだ」と音声を大量に聞く練習を進めたと思います。

その前に確認すべき大事なポイントがあります。それについて、今回の記事を通じてお伝えしたいと思います。

リスニング力を高めるには、一見関係なさそうな別の力を同時に高める必要があります。

どうぞ最後までお楽しみください。

英語が聞き取れない原因の切り分け手順

聞き取れない英語を見つけたときには、次の手順で原因を切り分けて効果的な練習を試してみてください。聞き取れないといっても、リスニングの問題だけではないかもしれません。

1. まずは英語を何度か聞いてみる


急に声を掛けられたときなど、日本語でも聞き直してやっと理解するという場面は珍しくありません。英語は一度聞いて理解できなくても、2回、3回と聞く内に意味がわかる場合もあります。

耳が慣れていないだけの可能性もありますので、まずは音声を複数回聞いてみてください。もうこれ以上聞いても分かる気がしないと感じたら次のステップに移ります。

2. 英文を読む


このステップこそ、今回最もお伝えしたい重要なポイントです。記事のタイトルにある〇〇の答えは「読めない英語は聞き取れない」です。

英語が聞き取れないとき、それはリスニング力以前にリーディング力不足かもしれません、と過去の自分に伝えたらまさかと思ったはずです。真っ先に確認するポイントは英文を読んで理解できるかどうかです。

英文を理解するには、当然語彙も知っていなければならないですし文法力も必要です。一目見て知らない英語ばかりでは聞き取れるはずがありません。まずは語彙力と文法力を鍛えることが最優先です。

また読んで理解できたとしても、その読み方には注意を向ける必要があります。例えば、多く人がリーディングで行いがちな「返り読み」で理解できても、それはリスニングでは通用しません。リスニングは必然的に文章の頭から順に意味を取らなければならないからです。

そして最後は理解するスピードです。せっかく文章が正しく読めても、そのスピードが遅ければやはりリスニングでは置いてかれてしまいます。英会話で自然の速さとは、具体的な語彙数で表すと1分間に150~200語程と言われています。英文を読む際は少なくともこの速さで読めているか確認すると、リスニングで通用するかどうかの目安になります。

「読めない英語は聞き取れない」

リスニング上達のためにとても大事なポイントです。

逆の見方をすれば、読んで理解できる英語は聞き取りやすくなるということです。英語特有の音を聞き取る力も必要ですので「聞き取れる」とは言い切れませんが、英語を理解する処理速度が向上することによって間違いなくリスニング力は上がります。リーディングとリスニングは一見別の技能のように感じますが、深いつながりがあるのです。

3. もう一度英語を聞く


文字で見て問題なく意味が取れるのであれば、音で聞いて理解する力に改善点がある可能性が高いと分かります。日本語にはない英語の発音、音同士の繋がり、そして欠落など、聞き取るために必要な力はまだまだあります。

意外にも、知っていると英語と聞き取れる英語はイコールではありません。聞き取るためには頭の中で英語の音と意味を結びつける練習をする必要があります。

聞き取れない正確な箇所と原因を特定するなら、このステップで「ディクテーション」を取り入れると効果的です。

耳から聞こえてくる英語を書き出すと聞き取れなかった言葉が明らかになります。その結果を見て単語を知らなかった、あるいは音の繋がりが聞き取れなかったなど強化するポイントを探るのが効果的です。

ひと手間かかりますが、リスニング力を鍛えるためにはディクテーションを学習に取り入れることをおすすめします。

リスニング教材の選び方

今回の記事を通じて最もお伝えしたかったのは「英語が聞き取れないときには読んでみて理解できるか確認しよう」ということです。シンプルながら重要なポイントですのでぜひチェックしてみてください。

最後に、リスニング教材を選ぶ際の私がおすすめする基準をお伝えします。教材はできる限り簡単な会話内容、文章を見れば簡単に理解できるレベルの教材がおすすめです。

先ほどの話に戻りますが、知っていると聞き取れるはイコールではありません。そうであるなら、知っている英語であればまずは確実に聞き取れるようにすることが進む道としては正しいと思います。

日常英会話のほとんどは中学英語で構成されてるといわれます。にもかかわらず聞き取れないのであれば、やはりここにヒントがあるのではないでしょうか。

リスニングのトレーニングは簡単な教材から始めてレベルを上げていくのが上達への近道です。ぜひ参考にしてみてください。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうざいました。