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「いつになったら英語が聴き取れるようになるのだろう」
そんな疑問をこの記事1つで解決します。
そして実際に聴き取れることを体感していただきます。そのための簡単なトレーニングを用意しました。
同じ学習方法でも自信を持って取り組むのとそうでないのでは、充実度も得られる効果も全く違います。今回の記事が今後のリスニング学習を楽しむきっかけになれば嬉しく思います。
どうぞ、最後までお楽しみください。
リスニングが上達しない理由
今の英語がなぜ聴き取れなかったか?
これを明らかにしておくことは今後のリスニングトレーニングに大きく役立ちます。
理由は細かいことを言い始めたらきりがありません。そこでシンプルに3つに絞ります。この3つに基づいて練習を重ねていけば必ず上達を実感できるはずです。この実感こそモチベーションの源です。
1.聞こえた英語そのものを知らない
リスニングトレーニングの基本は繰り返し聞くことです。英語に精通したある方はこのように述べています。
「リスニングが苦手な日本人は聴く量が少ないだけ。余計なことを考えず何百回と聴けばいいのに、聴き取れないと思い込んで挫折してしまう」
本質をついたシンプルなアドバイスに心地良さを感じます。
まず、英語が聴き取れる大前提としてその英語の意味を知っている必要があります。英語以外の全ての言語に共通しますが、知らない言葉はその意味を学習することが先決です。
よく「英語のリスニングは前後の文脈で判断しろ」といった意見を耳にしますが、単純に全ての言葉の意味を知っていれば解決します。英語4技能において語彙力は最も大切です。
2.英語の音が聴き取れない
たとえその英語の意味を知っていても、音にすると理解できない場合があります。文字にして見ると「こんなに簡単な英語だったの?」と感じることもあるかもしれません。
しかし、意味は既に知っているので、後は音で理解できるようにトレーニングを積むだけです。より正確な音を聴き取るには「発音記号」の学習が便利です。その英語がどんな音か、感覚と理論で理解することができます。
発音記号についてはこちらの記事で詳しくお伝えしていますので参考にしてください。
実際に発音の練習をするのも効果的です。
「発音できない英語は聴き取れるようにならない」と言い切る人がいますが、それは言い過ぎです。英語に限らず、海外の人で日本語が話せなくてもリスニングに長けている人は実際にいます。
しかし、発音の練習が有利に働くのは間違いありません。特に長い文章の発音を練習した際にその効果を実感します。
私は洋画のセリフを真似して学習していましたが、確かに初めは全く聴き取れなかった英語も自分で発音ができるようになった後は1つ1つの英語の音が正確に聞こえるようになりました。
発音練習のポイントはこちらの記事が役に立ちます。
3.長い文章についていけない
「聴き取れていたのに文章が長すぎてついていけなくなった」
リスニングをしているとこのような経験をするかもしれません。こちらもまたトレーニングの積み重ねです。
まずは英語のスクリプトを確認して、どこまで聴き取れたのか把握します。その分量が現在の実力ですので、より長い英語でも対応できるように練習です。英語力だけでなく集中力や記憶力も必要となります。
長い文章を聴き取るためのトレーニングとしては「音読」が有効です。
例えば、洋画で登場するセリフを1つ覚えるとします。英文の意味も発音も理解し、音読を何度も繰り返して俳優と同じようにそっくりそのまま言えるようになりました。
では、もう一度同じ映画を字幕なしで観たときにその覚えた英語は聴き取れるでしょうか?もちろん聴き取れます。
それだけではありません。セリフにある語彙や表現は、一字一句同じではなくてもその一部を別の機会で耳にした際に聴き取れるようになります。
そして音読はスピーキングの練習にもなります。そちらに関しては、具体的な取り組み方も含めてこちらの記事でお伝えしています。ぜひご覧ください。
今回リスニングの上達がテーマの記事を書くにおいて改めて「音読」に触れました。掘り下げて調べてみると、音読は「効果があります」という言葉では到底表しきれない程の力を秘めています。
確かに、音読によって覚えた映画のセリフは10年以上経過した今でも覚えてます。それは凄い効果だとは思っていますが、深く追求したことはありませんでした。
今一度改めて音読がもたらす語学学習への影響について調べてみようと思います。そのために本日書籍を1冊注文しました。タイトルは「國弘流英語の話しかた」です。
英語における全ての技能はひたすら音読することによって習得できると主張する著者は、同時通訳の神様と評される人物です。書籍のレビューには「音読は英語ができない日本人を救う唯一の方法」とまで絶賛する声もありました。
その書籍を参考に、絶大とさせる音読の効果を改めて記事にしたいと考えています。冒頭でお伝えしたように、同じ学習方法でも確信して取り組むことができれば、より一層の成果を獲得できます。記事の完成をどうぞご期待ください。
リスニング上達を「今」体感する
それでは、これよりリスニングのトレーニングをご紹介し「英語が聴き取れる」ということを実際に体感していただきます。必要な時間はわずか3~5分です。
このトレーニング方法は全ての教材に適用できます。洋画や海外ドラマを利用した学習でも同じです。
内容はとてもシンプルですので今日からぜひ取り入れてみてください。
ステップ1:英語音声を聞く
これから1つ、30秒程度の英会話をお聞きいただきます。その前にステップ1の大事なポイントをお伝えします。
リスニング上達のためには、その音声に関する情報を一切入れずに聴かなければなりません。
例えば参考書を使用する場合、日本語訳はもちろん英語のスクリプトも見ていない状態で音声を聴きます。
その他にも、会話文についての情報(概要や聴き取りのポイント、できればタイトルも)も可能な限り伏せておくことが大切です。
これは単純に、耳からのみ情報を得ることに集中するためです。会話の予測を防ぎ、英語を聴いてすぐに内容を理解するトレーニング効果を高めるためです。
では、こちらの音声をお聴きください。
※音量にご注意ください。
いかがでしょうか。1度では理解できなくても、回数を重ねると聴き取れることがあります。耳を英語に慣れさせるためにも、ステップ1ではできる限り多く音声を聴いてみてください。
💡リスニング用の教材は、一つの会話文が長すぎないものを選ぶことをおすすめします。繰り返して聴く際に飽きを防ぐためです。洋画や海外ドラマは楽しみながら進められるのがメリットですが、チャプターで区切っても長い場合が多いのがデメリットです。
聴く回数は目分量です。もちろん多ければ多いほど良いですが、例えば登場する英語そのものを知らない場合は何度繰り返しても聴き取れるようにはなりません。
飽きてしまうのを避けるためにも、「もうこれ以上聴く必要はない」と感じたところでステップ2に移ります。
💡聴き取れた英語を見える化するには書き取り(ディクテーション)が役に立ちます。
ステップ2:全ての意味を理解する
ここで徹底的なインプットに入ります。英語、日本語両方が載っているスクリプトや解説を用意し全ての意味を理解します。
そして何よりも大事なのは「なぜ聴き取れなかったか?」を理解することです。上のリスニングが上達しない理由でお伝えした内容を参考に原因を分析してください。
では先ほどの音声のスクリプトをご紹介します。
[英語文] ・エマ:Riku, how is the hamburger?・リク:Emma, this hamburger is yummy!
・リク:Such a delicious hamburger!
・エマ:Riku, in the future, you would like to work in international relations, right?
・リク:Yes, I want to do that.
・エマ:Riku, I want you to be big in order to do a big job in international relations.
・エマ:So, I made your hamburger with a lot of American beef.
・リク:Does the size of me have anything to do with the size of my dream?
まずは英語のみを記載しました。復習にご活用ください。
反転している箇所は日常会話で頻繁に登場する英語表現です。オンライン辞典Weblioの例文で知識が深められるようリンクになっていますのでご利用ください。
こちらが日本語文です。
[日本語文] ・エマ:リク、そのハンバーガーはどうかしら?・リク:エマ、このハンバーガーおいしいよ!
・リク:なんておいしいハンバーガーなんだろう!
・エマ:リクは将来、国際関係の仕事に就きたいんでしょう?
・リク:うん、そうしたいなあ。
・エマ:国際関係で大きな仕事ができるように、リクにはビッグになってほいしいの。
・エマ:だから、リクのハンバーガーはアメリカのビーフをうんと多めにして作ったからね。
・リク:体の大きさと夢の大きさって何か関係あるのかな?
英語文、日本語文、そしてそれぞれの語彙やフレーズの確認によって全ての文章が理解できたはずです。これでステップ2は完了です。
💡音読の最適なタイミングはここです。全ての文章を理解した上で音読を繰り返します。意味だけでなく発音やアクセント、リズム全てを手本と同じようにコピーできるのが理想です。
もし暗記してしまうほど繰り返せば、その英語をこの先忘れることはないでしょう。そのフレーズを聴き取れるのはもちろん、会話でも使うことができるようになります。
只管音読を考案した通訳の神様、國弘正雄氏は音読回数の目安について”1つのレッスンについて平均500回“と言っています。
実際、私たちは中学で”Hello. My name is~. How are you? I’m fine thank you, and you?” を500回以上音読した経験があるのではないでしょうか?だからこれらのフレーズはおそらく一生忘れることなくすぐに使えるはずです。
ステップ3:再び英語音声を聴く
最後の仕上げです、今一度同じ英語音声を聴きます。
いかがでしょうか。
もし復習に加えて音読まで実施済みであれば、理解できるのを通り越して一字一句逃さずに聴き取れたはずです。
それは間違いなくリスニング力が上達した証です。スクリプトを知っているのだから当然だとは考えず、まずはその成果を実感してください。
ステップ3でまだ聴き取れなかった英語がある場合は、ステップ2に戻って再度復習をします。そうすれば最終的には全ての英語が理解できるようになります。
リスニングが上達するとはどういうことか?
今回のトレーニングを重ねると英語の知識が蓄積されていきます。それだけでリスニングが有利な状態に近づいていきます。予測などしなくても、聞こえてくる英語の全ての意味を把握していれば済むことです。
知識だけではありません、トレーニングの過程であらゆる背景や物語に基づく会話に触れるだけで、リスニングの経験値も増やすことができます。
普段日本語でテレビを見ると、そのほとんど理解できます。それは使われている言葉が知識として頭の中にあり、また過去に聞いたり自分で使ったりした経験があるからです。
英語のリスニングも同様です。トレーニングで何度も聴き、学習し、そして声に出す練習までして体に染み込ませた英語をどこかで再び耳にする。ほんの一部分かもしれません。
そのとき身体が「今の英語理解できた」と反応する。それがリスニングが上達したということです。トレーニングを続けて、何度も体感してください。
今回使用した教材について
ご紹介したリスニングトレーニングでは、教材として英語学習アプリ「スタディサプリENGLISH」を使用しました。
全部で1680ある豊富なレッスンがトレーニングに役立つのはもちろんのこと、何よりも1つ1つのレッスンが短いところが気に入っています。お伝えした通り、トレーニングでは何度も繰り返し聴き、ときには音読までするからです。長すぎるとやはり飽きてしまいます。
その他にも、リスニング効果を引き出すディクテーション機能(詳細は以下の記事でどうぞ)、
楽しさが決め手のディクテーションアプリはこの1本|プロ講師のアドバイスで効果も倍増!
そしてスピーキング練習用の機能も搭載されています。
なぜ、スタディサプリENGLISHでスピーキング力が高まるのか?
これ1本で総合的な英語力を鍛えることができる、心からおすすめのアプリです。ぜひ一度、無料体験でその良さを実感してください。
スタディサプリENGLISHの公式サイトはこちらです>【スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)】