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「英語をしっかり勉強しているのに上達が感じられない」
今回はそんな方に役立つ、特効薬とも呼べる2つのメソッドをお届けします。
私にも同じ経験があります。
毎日毎日英語学習に時間を費やしても一向に成長が感じられない。話し方はぎこちないし、相手の英語もまだまだ聴き取れないことが多い。
私の場合はむしろ「おい、実力下がってないか?」と感じたこともよくあります。そのときのコンディションによっては、頭が上手く回らず英語が口から出てこない、もどかしい思いを経験したことが何度もありました。
上達が感じられないときにこそ、現状を見つめ直す時間が大切です。まずは今日までに自分が何を習得できたか、しっかり確認することから始めてみてください。
まずは今ある成果に目を向ける
「全然上達していない・・・」
そんなことはありません。
冷静に振り返れば、できるようになったことはたくさんあるはずです。
- メールなら大丈夫だけれど、相手の話している英語が聴き取れないことがある
- 自分の英語は何とか相手に通じるけれど、話していると文法も英語表現もめちゃくちゃになってしまう
- 仕事が忙しく、土日しか勉強できない
例えばこのような悩みを抱えているとします。
これは見方を変えれば得ているものがかなりあると思いませんか?
英会話に関して最初は全くの初心者だったはずです。何から始めたらいいかわからない、自分の勉強方法が正しいかわからない、そんな時期を乗り越えて、とりあえず「メールでの英会話なら大丈夫」になった。これはかなり大きな成果だと私は思います。
先日、英会話をこれから始める方に向けた勉強方法について書きました。
この記事の中で「英会話に自信がなければ文字から始めればいい」とお伝えしました。
英会話を勉強する中で近い将来海外の友人ができれば、必ずメールやチャットで連絡を取り合うはずです。「メールでの英会話なら大丈夫」と自信を持っていえることは、とても強力な武器になるでしょう。
また、話しているとでたらめな英語になってしまうかもしれません。それでも相手に通じているなら全く問題ないといえます。相手の英語が聴き取れないと感じても、聴き取れている英語もあるはずです。
以前手にした書籍の中で、通訳をしている方が日頃どのような意識で仕事に臨んでいるか紹介されていました。その人は「もし相手の英語を聴き逃したら赤ちゃんを落としてしまう!」といつも強く意識しているそうです。
これは見方を変えると、プロでも相手の英語を聴き取るためにそれほど意識を研ぎ澄ましている、ということです。つまり、普通にしていれば聴き取れないことはあたりまえなのです。
英会話を上達させるためには「楽しい」と感じることが一番です。そのためにも今ある成果に目を向けることは、より長い目で見て成長し続けるためにとても大事になります。
それでは、ここからは上達に向けた具体的な対策についてお伝えします。これまで感じていた行き詰まりが解消されるきっかけになるかもしれません。
英会話上達の基本
まずは継続です。これに勝る方法はありません。
上達が感じられなくても、全然ダメだと感じてもとにかく継続します。
今振り返ると、私が取り組んでいた学習法は手探りなものばかりでした。当時はスマホなんて存在していませんでしたので(Googleも使った記憶がありません)、洋画やドラマを使ってセリフの音読をしては先生や友人と話す練習をしていました。
それでも今では支障なく英語で会話できるようになりましたし、仕事にも通用する英語力を身につけました。
このように考えると「正しい勉強法」などについて考えるのは、一見正しそうで無駄なことかもしれません。
とにかく実践する。
一つ確かなのは、私の勉強法は手探りでも「実践を中心とした勉強」でした。自信があるないに関わらずとにかく英語で話してみるという実践を積み重ねていきました。
今日まで英語学習を続けてきて確信したのは「実力は気づかないほどゆっくり、しかし確実についてくる」ということです。まずはぜひ、継続と少しでも多く実践することを意識してみてください。
とはいえ、最短距離で英語を身につけたいと誰もが感じるはずです。ここからは、上達の速度を少しでも早くするための2つのメソッドをお届けします。日々の英語学習にぜひ取り入れてください。
英会話上達を加速させる2つのメソッド
早速1つめのメソッドからお伝えします。
メソッド1:自分の英語を「見える化」する
「録音」です。
普段英語を話す際、自分の声を録音していますでしょうか。そんな面倒なことしていない人の方が多いはずです。だからこそ、録音は実践する価値があります。
1つ簡単なスピーキングトレーニング方法をご紹介します(ライティングでも構いません)。
スマホなどで録音をセットしたら、次の質問に英語で答えてみてください。
“What do you like to do in your free time?”
録音できましたでしょうか。
英語の質問に答えて録音し聴き直すという、シンプルながらかなり効果が期待できるトレーニングです。
ちなみに先ほどの質問の回答例をご紹介します。
I do quite a lot of sport actually. I play football mostly – on Wednesday nights and Sunday afternoon with a local team. I also play tennis and squash when I can but I don’t really get the time to do them as well every week. I work quite hard at the moment, so I don’t get a lot of free time unfortunately.
引用元「IELTS buddy」
それでは、録音した自分の声を聴いてみてください。
「話していると文法も英語表現もめちゃくちゃになってしまう」
このような悩みがある場合、大切なのは自分がどのような英語で話すのか客観的に確認できる環境を作ることです。そのために録音が最適です。
英語で会話する際、自分が使った英語をいちいち振り返ることはできません。会話は次から次へと流れてしまうからです。録音を使って声を記録しておけば、自分の英語を後で分析することが可能になります。
- 伝えたいことが全て言えたか
- スムーズに言えなかった理由は何か
- 正しい発音ができているか
- 声のボリュームは適正か
- リズムやテンポはどうか
などなど、録音するだけで思いつく限りの復習ができるようになります。
録音はスマホでもボイスレコーダーでもデジカメの動画機能でもできます。これまで活用していなかったのであれば、ぜひ今日から取り入れてみてください。
また英語の録音に最適な英語学習アプリもあります。発音判定機能がついていますので、復習だけでなく同時に発音練習もできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ここで1つ、録音で振り返っても「何をどう直せばよいかわからない」という問題が生じます。そこで2つめのメソッドの登場です。
メソッド2:第三者の力を借りてレベルアップする
自分の英語を見える化した後により良くする方法は2つあります。
1つは文法書を使って自力で行う方法です。
私も普段使っている文法書で、「英語で表現すること」を目的に書かれた1冊があります。
この文法書はとてもおすすめです。英語に精通した日本人と日本語に精通したアメリカ人がタッグを組み、「ネイティブが使う英語」を基準にした英語表現が700ページ分集められています。
ネイティブのように話せるようになりたいと、英語を勉強していれば誰もが思うはずです。興味があればぜひ一度手に取って、英語の改善にお役立てください。
このように、文法書を使って自力で改善する方法が1つですが、現実的に難しい場合もあります。
そんなときは2つめの方法「添削」が活躍します。
プロアマ問わず、できればネイティブに「自分の英語はどうか?」と見てもらうことです。自分の英語を磨くには最も効率の良い方法だと思います。
外国人の日本語を私たち日本人が見ればすぐに「この表現は日本人ならこう言うよ」と分かると思います。同じように、ネイティブからすれば、この方が自然だという英語を教えるのはごくごく簡単なことです。
ではだれに添削してもらうかですが、最も確実なのは料金を支払う添削サービス、なのですが料金が高額という問題があります。
その有料サービスの中でも比較的安価なものはこちらの記事で紹介しています。
一方で、確実性には欠けますが(添削してもらえるかわからない)、無料で添削をネイティブにお願いできる「HiNative」というアプリを使う手もあります。
HiNativeは無料のアプリで、言語学習を目的に集まるユーザーに自分の英語が自然か、あるいは何かについて英語で何ていうのか質問することができます。
私も実際に利用しましたが、タイミングによってはすぐに返事がもらえます。英語が母国語のユーザーは多いので添削をお願いするのはそんなに難しくありません。
HiNativeの体験記はこちらの記事にまとめました。効果的な使い方をご紹介しています。
有料でも無料でも、自分の英語を誰かに改善してもらいながら学習する習慣が英会話上達への近道です。
実践と改善で英会話は上達する
英会話は実践を繰り返すことが大切です。とにかく話す、話す、話す。
たとえ手探りでもこれを繰り返すと、なによりも英語を話すことに対する抵抗が確実に少なくなります。そして、成長への課題が見えてきます。
そして、自分に何が必要か迷ったとき、今回お伝えした「録音」と「添削」を思い出してください。
自分の英語を録音で把握し、より良い表現に添削された英語で復習すれば、次に話す英語は以前よりも磨かれたものになっているはずです。