1を聞いて10学ぶ|英語添削サービス「HiNative」の使い倒し方

本日もWORDS TO THE WORLDへお越しいただきありがとうございます。

英語を使っていると必ず思うのが、「自分の英語は正しいのか?」ということ。

特に、普段英語でメールやチャットをする人なら、文字として見えるので尚更そのように感じるはずです。

今よりも英語力を上達させるには、常に正しい英語を身につけなければなりません。そのためには、英語を修正してくれる存在が必要です。

今回は、私もずっと欲しいと感じていた「添削サービス」についてお伝えします。

これがあれば、英語を使えば使うほど、より自然できれいなナチュラルイングリッシュが手に入ります。

どうぞ、最後までお楽しみください。

英文添削の重要性

もし間違った英語を送ったら相手が直してくれるんじゃないの?

そう思うのはもっともです。

ただし、それは意味が全く通じないような英語を送った場合。難しいのは、意味は通じても不自然な英語である場合です。これだと、相手が違和感を感じても「変だよ」とまで指摘してくれることは少ないです。

例えば綴り、aやtheなどの冠詞、前置詞の使い方を間違えることでしょうか。特に前置詞は、変な使い方の癖がついてしまうと、直されるまで延々と間違ったまま使い続けることになります。

正しい英語を使うには、定期的に添削を受けて自分の英語を見直す必要があります。

もう一つ添削が重要な理由は、ネイティブの感覚に少しでも近づくためです。

例えば、あなたは日本語が話せますか?と英語で言いたい場合、

Do you speak Japanese?

は正解で、

Can you speak English?

は失礼になるとどこかで聞いたことはありませんか。

Canを使うと相手の能力を問う形になり、相手が出来ない場合に失礼に当たるから、という理由からです。しかし、日本語にしてみればどちらもあまり変わらないですよね。

このように、第二言語として英語を学ぶ日本人が使う表現がしばしネイティブにとって不自然である、また意味は通じてもネイティブは使わない、といったある意味で「間違った英語」は第三者によって正してもらう必要があります。

だから、添削サービスが重要となるのです。

無料で使える添削サービスはあるのか?

作った英文は添削してもらうことが大切だ。そうはいっても、出費はできるだけ抑えたいもの。

幸い、無料で使える添削サービスはたくさんあるようです。試しに一つ使ってみました。Gingerというサービスです。

結論からお伝えすると期待していた効果を得ることはできませんでした。

Gingerを使ってチェックした英文はワード数744、文字数にすると3,093文字です。

結構なボリュームなのですが、修正が入ったのは細かい点だけでした。

添削において私が望んでいるのは、「ネイティブが使う自然な英語への改善」です。これは、やはり人間の手が加わらない機械では難しいのかもしれません。

そうは言っても、Gingerのお陰で見落としていた次の点を修正することができました。

  • スペルミス
  • 句読点
  • 複数形の”S”の欠落
  • スペースの有無
  • 前置詞

細かいとはいえ、文章に品質が求められる場合は重要な項目です。

例えば、正式な文章の最終チェックなど、ビジネス現場での活躍に期待できるサービスです。

興味のある方は使ってみてはいかがでしょうか。私はPC版を利用しましたがアプリ版もあるようです。

Ginger公式サイト>

人の手が加わっても無料な添削サービス

やはり自然な英語を手に入れるには、人の手による添削が必要です。どこかに、良いサービスは無いかと探しました。

そしたら以外にもすぐに見つかりました。既に結構有名なサービスだそうです。

その名を「Lang-8」といいます。

見たことあるかも?と思いながら何と読むか調べたところ、ランゲートではなくランゲエトだそうです。

Lang-8は、世界中にある全90言語をネイティブ同士が善意で添削し合うサービスです。

こちらが紹介動画です。

ポイントをまとめると次の3つです。

  • 語学を学ぶためのネイティブが簡単に見つかります
  • Lang-8の登録は数分で完了
  • 投稿するとネイティブが添削をしてくれますので、お返しにあなたも添削してあげましょう

果たしてどれほど使えそうか?自然な英語を学ぶことはできそうか?

早速試してみました。と思った矢先に問題発生です。

Lang-8はサービスを停止していた

出鼻をくじかれるとはこのことでしょう。ちなみに、英語ではkill someone’s enthusiasmと表現します。

Lang-8は既にサービスを停止していました。

正確には、新規登録のみ停止しているので、既に登録済みの方はこれまで通り利用することができます。

ただ、新規登録を完全に廃止するわけではないようです。

Lang-8の公式ブログを確認すると、「目処は立っていないが、新規登録を再開する可能性はある」とコメントしています。

しかし、Lang-8の後継には「HiNative(ハイネイティブ)」があり、こちらの添削が有益であれば問題はないわけです。

それでは、気を取り直してHiNativeのインストール、そして使い勝手を確認していきましょう。

【アプリ版/WEB版】HiNativeの添削で自然な英語は身につくのか?

まず、HiNativeはこちらから利用することができます。アプリ版のダウンロードも可能です>【HiNative】

HiNativeについて少し調べると、どうやらアプリ版とWEB版で仕様が異なるようです。アプリ版には使用制限があるとのこと。

その点も踏まえて、両者共にサービスの内容を紐解いていきます。

アプリ版の使い勝手

早速、アプリをインストールして使い勝手を確認してみました。

先に結論をお伝えすると、自然な英語が身につくかどうかは「使い方次第」といったところです。

アカウントの登録が完了すると、HiNativeの使い方を説明するチュートリアルが始まります。

このチュートリアルを進めていくと、最後に「質問をしてみましょう」と案内がでます。

ものは試しと、一つ質問をしてみました。

尚、HiNativeでは質問のテンプレートを選ぶ必要があります。

チュートリアルでは「なんて言うの」一択ですので、こちらのテンプレートで質問を実施しました。

右上の投稿をタップして完了、後は待つだけです。

回答はユーザー次第ですので、回答までの時間はまちまち、最悪回答がもらえないことも十分に考えられます。

しかし、今回はものの5分で回答があったことを知らせる通知音が!

ありがたく、ネイティブの方から英語訳をもらうことができました。とても貴重です。

さすが、「if I am almost feeling~」の下りがネイティブならではの英語だなと感じました。

あなたが感じた風の匂いや温度を私も感じているような気がする。しかし、実際に同じものを体感できるわけではない。だから、英語の「almost(ほとんど)」という言葉を沿える。

全く同じではないけれども限りなく近いものを感じているというニュアンスをたった1語で表わすことができます。とても奥が深いですね、勉強になりました。

今回1つ質問をしてわかったのは、背景や文脈も付け加えてあげると、相手も答えやすいだけでなくより的確な回答が得られる可能性が高まるはずです。

自然な英語を学ぶためのテンプレート

日本語を英語に直す際にHiNativeは大変便利だとわかりました。というよりも、回答をくれたユーザーの方に感謝です。

一方で、HiNativeを使う当初の目的は「自分で作った英文をより自然な英語に添削してもらうこと」でした。

HiNativeで質問するには、毎回テンプレートを選ぶ必要があります。この場合だと、「この表現は自然ですか?」というテンプレートが良さそうです。

しかし!

ここで一つ問題が・・・。こちらをご覧ください。

今回必要なテンプレートは、上から2番目に表示されています。

ただ、アイコンに「P」が付いているのがわかりますでしょうか。

これは有料を表す「プレミアム」のマークなのです。

以下が料金表です。

1,200円/月。

サービスはもちろん素晴らしいと思いますが決して安くない料金です。

ここでHiNative、 WEB版の登場です。なぜか?

WEB版は全てのテンプレートが無料!

なんと、WEB版は全てのテンプレートが無料で使えるのです。

アイコンにプレミアムの「P」が付いていないことがわかります。

スマホからも使えますので、HiNativeの質問はWEB版が活躍しそうです。

それでは、テンプレート「この表現は自然ですか?」を使って1つ質問をしてみたいと思います。

ネイティブに問う、自然な英語表現

今回質問した内容は次の通りです。

日本語訳は次の通りです。

I saw your pictures of moments.
(あなたの写真を見ました。)
Looking at how you had a great time makes me smile, like I can hear the sound of the wind and temperature there.
(楽しそうに過ごしているのを見ると笑顔になります。まるで同じ波の音や温度を感じるようです。)

また補足として、この文章を書いた背景を加えました。

This is the comment for the pictures my friend posted.
(これは私の友人が投稿した写真に対するコメントです。)
I wanted to tell that those pictures made me feel as if I was in the same place.
(私が伝えたかったのは、その写真があたかも私が同じ場所にいるかのように感じさせたことです。)

では、ネイティブからの回答を待ちましょう。

約20分後に回答をもらうことができました。判定は?

大体合っているけれど少し不自然

だそうです。

なるほど、きっとそうなんだろうなという結果です。

そのような意味に近くなるように自由に英文を作りましたので、「言いたいことはわかるけど、私たちはそう言わないよね」という感じでしょう。

では、説明を見させていただきましょう。

・・・以上でした。

不自然かどうかは答えてくれたけれども、どうやって表現するのかについては記載されていませんでした。

一般のユーザが好意で答えてくれているので仕方ないかもしれません。

ただ、一言「その友達は休日だったの?」と質問していただけました。

そうであること、またもし可能ならネイティブなら何というのか改めて質問しました。気長に待ちたいと思います。

30分後に返事がきました

先ほど追加で「より自然な英語でどうやっていうのか?」と質問したところ、親切にもそのネイティブから全文を送っていただけました。

こちらがその回答です。

日本語訳は以下です。

I saw your pictures from your holiday, looks like you had a great time.
(休日のあなたの写真を見ました。楽しい時間を過ごしたようですね。)
The pictures were so beautiful, I felt like I was there with the wind blowing and warm/cold temperature.
(写真、とてもきれいでした。風が吹く、温かい[寒い]その場所に私もいるように感じました。)

私の英文にかなり変更が加わった結果となりました。

聞きたいことは多々ありますが、1つわかったのは、英語はより明確な表現を使うことが「ナチュラルな英語」になり得るということです。

  • moments→holiday
  • your pictures make me smile→pictures were beautiful
  • temperature→warm/cold temperature

このように、表現を具体的に伝える必要があります。

個人的には、「あなたの写真が私を笑顔にさせる」を「写真が綺麗でした」としてしまうと、主旨が全然変わってしまうのですが・・・言葉は奥深いですね。

HiNative公式サイトはこちら>【HiNative】

HiNativeの3つの弱点

今回初めてHiNativeを使ってみて3つの弱点があることに気づきました。

1.回答がもらえるか不明

回答者は全員ボランティアです。例え質問をしても、必ず回答がもらえるとは限りません。

また、今回の様に運良く回答をもらえても、詳しい解説がなされているとは限りません。

私が思うに、回答をもらうコツは質問の仕方です。

例えば、今回補足を付け加える際に、英語か日本語かで迷いました。しかし英語を選んだのは、日本語にしてしまうと「母国語が英語で且つ日本語も理解できるユーザー」に回答者を狭めてしまうと考えたからです。

質問者の中には、「〇〇は何と発音しますか?」とオンライン辞典で調べればすぐにわかるような質問をしている人もいます。案の定、全く反応はありません。

質問に少し工夫をするだけで、回答率が上がると感じています。

2.回答が正しいのか不明

回答を受け取った場合は、その回答が正しいと信じる他にありません。

ただし、いくらネイティブとはいえプロではありません。

また、こちらの質問の意図が正確に伝わっていないことも考えられます。

少しでも疑問に感じたことがあれば追加で解説を求める必要がありそうです。

そうはいっても、それに対して応答があるかわからないのは、難しいところです。

3.英文という材料が必要

質問をするにはそのための英文という材料が必要です。

普段英語を頻繁に使う人はまだしも、HiNativeを英語学習に使いたいと思っている初心者は、なかなか英文も思いつかないですよね。

「特に質問ないし、何がわからないのかわからないんですけど」といった状況になりかねません。

よりHiNativeを有効活用するためのアイデアを引き続き考える必要があります。

HiNativeの有用性と英語学習への活用

今回実際にHiNativeでたった1つ質問しただけで、ものすごい量の学びを得たと実感しています。

英語では直接的な表現が好まれることや、英語特有の表現などです。

また、回答を得たことでそこからまた2つ、3つと質問が浮かび、より深く追求したくなりました。

先ほど述べた3つの弱点のように、ボランティア同士が回答する以上、「確実」という訳にはいかないかもしれません。

しかし、それでも何とか質問を作り出してでも、HiNativeを一度使うことをおすすめします。

HiNative公式サイトはこちら>【HiNative】

HiNativeのビジネス版「HiNative Trek」

HiNativeには上位版のサービス「HiNative Trek」があります。

  • 課題が毎日送付される
  • 回答を送る
  • プロのネイティブ講師が添削する
  • 添削内容を確認して知識を深める

HiNative Trekはこの流れで進めます。

添削を本気で英語学習に使いたい人の為のサービスです。詳しくはこちらの記事でご確認ください。

ネイティブ講師からの添削風景がよくわかる体験談を交えてお伝えしています。

ぜひご覧ください。