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英語のリスニングをしていて、確かに音は聞こえるのに意味が理解できない状況はよく起きます。
そんなときは原因をあれこれ探す前に真っ先に確認したい「あること」を試してみてください。意外とすぐに解決してしまうかもしれません。
英語が聞き取れない理由は様々ですが、その大前提として必要な能力というものがあります。それを外して、例えば英語の音に着目しても、根本的な解決にならないかもしれません。
今回の記事が、リスニング力を根底から伸ばすきっかけになれば幸いです。
読めないものは聞き取れない
では早速「あること」の答えからお伝えします。
英語が聞き取れないときは、まず最初に「文字で」読んで理解できるか確認してみてください。とてもシンプルだからこそ、意識しない人も多いと思います。
「読めないものは聞き取れない」
英語に精通する方たちがよく提唱するのですが、これは私の体感からもまず間違いない事実だと感じます。
英語を聞いていてどうもよくわからないなと文字で確認すると、次の点に気づくことがほとんどです。
- 知らない語彙が含まれている
- 文章単位で意味が理解できない
- 理解するスピードが遅い
辛うじて意味は理解できても、そのスピード(処理能力)が遅ければやはりリスニングでは対応できないということになります。
調べたところ、ナチュラルスピードと呼ばれるネイティブの人が自然に英語を話す速度は1分間に150~200語で、1秒あたり3語程度です。この速さについていくには、高い処理能力が求められます。
人によっては、返り読みをしてやっと文章が理解できる状態かもしれません。これでは耳で英語を理解するのは難しいと言えます。
リスニングと聞くとどうしても音に意識がいきます。しかしそれ以前に処理ができるかどうか、また十分な速さがあるの確認が必要です。
そのために、まずは文章で読んでみることがリスニング力の向上にとても役に立ちます。
このことに関し、このサイトでもよく紹介する「英作文.net」の運営者、株式会社渡辺米会話研究所は次のように述べています。
株式会社渡辺米会話研究所は、英会話を勉強しようとする方のリーディング・スピードを長年にわたり、チェックしてきました。その結果、大学に入学できる学力を持った方の1000語レベルの英語のリーディング・スピードは1分間に120ワード前後で、140ワードを超える人は滅多にいないことが分かっています。
また、140ワードを超えていて、25歳未満であれば、日常会話はすぐ聞こえるようになることも確認しています。
話せないものは聞き取れない?
読む速度が十分で理解もできる、にもかかわらずリスニングで理解できないのならそこで初めて英語の音に意識を向けてみます。
文字にすれば簡単な文章でも、英語特有の発音により理解できないことはよくあります。
例えばこちらのサンプルにあるような英語です。
以下がスクリプトです。
“Wait until you hear from me.(私からの連絡を待ってください。)”
文章で見るとなんでもない簡単な文章ですが、音声にすると音の連結や欠落が起こり一気にややこしくなります。
この問題の解決策はやはり自分で発音を身につけてしまうことです。単純に、そのネイティブと同じ発音で、抑揚で、速度で話せれば理解できるはずだからです。
英語指導者の中には「話せない(発音できない)英語は聞き取れない」と言う方もいます。これに対し「案外そうでもない」と言うのが私の意見ですが、それでも発音ができた方が格段に聞き取りやすくなるのは間違いありません。
私がスピーキングもリスニングも全然駄目だった頃、試したのが洋画による英語学習でした(洋画を使った効果的な学習法は【こちらの記事】を参考にしてください)。好きな映画を一本用意しひたすら観るというシンプルな方法です。
その際、気になったセリフは発音も含めて何度も声に出す練習したところ、確かに聞き取りやすくなったと実感しました。
- 読んで理解できる
- 発音できる
様々な原因を掘り起こさなくても、このたった2点を意識するで「英語を耳で聞いて理解できる」という目的が達成できる可能性は十分高まります。
それでも理解できないなら、また改めて原因を考えればいいのではないでしょうか。
まずは読もう
日本人の大半は、英語が聞き取れているのではなく「こんな話をしているのかな?」と想像しながら聞いているだけだ。
こんな話を聞いたことがあります。
確かに思い当る節がありました。全部理解できなくても、状況や話の流れから何となく理解できて意思疎通できるという経験を何度もしたからです。
相手とのコミュニケーションに問題がないならそれでも十分かもしれません。ただ、できれば一字一句聞き取れた方が理想的です。ドラマでもニュースでも、何でも耳で聞いて理解できれば世界が広がり、英語がもっと楽しくなります。
そのためには「まずは文字で読んでみる」これこそが全ての第一歩となります。
ぜひ参考にしてみてください。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。