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全ての交流は自己紹介から始まります。よって、自分について何を話すのか準備しておくことはとても大切です。
この記事では、自己紹介したその先を見据えて準備する内容を考えてみます。なぜなら、大切なのは自己紹介そのものではなく、自己紹介をきっかけに相手との距離が近くなることだからです。
英語で自己紹介する方法について調べると、通常は次の答えが見つかるはずです。
1. 初めましてのあいさつ:Hello/Nice to meet you
2. 名乗る:My name is ~/I’m ~
3. 出身地を伝える:I’m from ~/I was born in ~
4. 職業を伝える:(学生なら)I’m a university student/I work as~
5. 趣味を伝える:I like doing ~/I usually do~on my dayoff
6. 別れのあいさつ:It was nice talking to you/It was great to meet you
確かにこれらの定番フレーズに沿った準備は大切です。しかし、相手が本当に知りたいのはその後です。
出身を伝えた後、職業を伝えた後、趣味を伝えた後にどれ程のオリジナリティが伝えられるかで、相手がこちらに魅力を感じ、今後末永い人間関係が築けるかが決まります。
今回はそんな相手に「伝える」自己紹介について、考えるきっかけにしていただければと思います。
どうぞ最後までお楽しみください。
もっとも距離が縮まるのは「共通の趣味」が見つかったとき
私には10年来の親友がアメリカにいます。彼との出会いのきっかけは”Do you like Dir en grey?”と声を掛けられたことでした。
当時10代だった私は黒と襟足が赤茶色の髪の毛を肩の下まで伸ばしていました。Dir en greyとはヴィジュアル系と呼ばれるバンドの一つで、私の見た目から「興味があるかもしれない」と話しかけてくれたのです。
事実私はそのバンドがとても好きで、何度かライブにも行ったほどでしたのですぐに打ち解けました。彼はCDを何枚も取り寄せるほど日本の音楽好きで、話題が尽きることはありませんでした。
「共通の趣味」が見つかる瞬間は互いの心が一気に開くチャンスです。自己紹介で自分の趣味を伝えるときにも、相手との共通点が見つかるようできる限り多くの情報を伝えたいものです。
自己紹介で趣味を伝える際のポイント
“私の趣味は音楽を聴くことです/I like listening to music”
これで十分伝わります。しかし、相手に魅力を伝える点においては不十分かもしれません。
次の例をご覧ください。
I like to listen to music, especially rock music.
I love a Japanese band called Dir en grey. They perform really heavy rock music and the vocal is known for having the highest voice in Japan. I have experienced their concert a couple of times with my American friend.
I was inspired by those sort of Japanese cultural bands called “Visual kei band” and started to like singing a lot. I’ve had vocal trainings in Tokyo and actually composed my own songs while I was studying in the U.S.
私は音楽を聴くことが好きで、特にロックが好きです。
私の好きなバンドにDir en greyというバンドがいます。かなりヘヴィーな音楽を演奏し、ヴォーカルは日本一高い声を持つ(※想像です)として知られています。アメリカの友人と何度かライブにも行きました。
そのような日本の文化とも言える「ヴィジュアル系バンド」の影響を受けて私は歌を歌うことが好きになりました。東京でヴォーカルトレーニングを受け、アメリカ留学をしたときには自分の曲もいくつか創作しました。
自分の趣味について詳細をつけ加えました。もちろん、このように伝えても相手は興味を示さないかもしれません。しかし、可能性は十分高まるはずです。
そのバンドの曲聞いてみたいとなるかもしれませんし、もしかすると相手はカラオケにとても興味を持っているかもしれません。少なくとも、I like to listened to musicだけ伝えるよりはこちらの魅力が伝わるはずです。
大切なのは、自分の自己紹介を聞いて相手が少しでも楽しく感じてもらえるかどうか意識することです。
「自分のこれまで」あるいは「自分のこれから」
趣味といっても、大した経験もないし相手に伝えたいこともない、このような場合もあると思います。
そんなときには、英語での自己紹介を機に「今後自分がやってみたいこと」を考えるという手もあります。魅力的な自己紹介と将来の楽しみができて一石二鳥です。
例えばまた音楽を例に挙げると、
「自分は邦楽よりも洋楽に興味がある。最近よく聴くこの曲はL.Aでレコーディングされたと聞いたので、いつか自分の目でロスの街を見てみたい」
と伝えるのもいいですし、
「今世界で大人気のEd Sheeranの曲を最近自分も聞いてみた。音楽は興味深いけれど、それよりも彼は休業中に世界中を回り、そこで得た着想を新アルバムに採用したらしい。自分も一生で一度は世界一周したい」
と伝えることもできます。
これまでの経験がなければ、これからの自分を伝えることでも相手に魅力が伝わるきっかけになるはずです。
伝える内容が決まれば後は準備するだけ
I was born in Aichi prefecture where the three most famous Japanese military commanders were born as well.
(私は愛知県生まれで、そこは日本の三大武将が生まれた場所でもあります。)
単なる英語の自己紹介を「相手との良い人間関係が始まる機会」と考えるだけで、どのように魅力を伝えようかと工夫が生まれます。まずはどんなことでも自由に日本語で考えてみてください。
内容が決まれば英語に変換する必要があります。最も簡単な方法は日本語が理解できるネイティブに直してもらうことです。
もちろん、そのような知り合いが近くいなくても大丈夫です。無料で使える言語学習サイト「HiNative」を使えば、多くのネイティブに添削が依頼できます。
また、オンライン辞典を活用した英文作成もできます。まずは自分なりに英文を作ってみることで、英語学習にもなります。
これらの具体的な方法については、以下の記事で全て詳しく解説していますので、よければ参考にしてみてください。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。