本日もWORDS TO THE WORLDにお越しいただきありがとうございます。
前回の記事からこのページを訪れた方、リスニングの大切さを理解していただき嬉しく思います。リスニングができないことは、何ヶ月もの貴重な時間を失う可能性があるとお伝えした記事でした。
まだご覧になられていない方はこちらからどうぞ。
留学の成功・失敗はリスニング力で決まる!今すぐ鍛えるべき3つの理由
今回は、いよいよ英語のリスニング上達に向けた具体的な練習方法をお伝えします。
「リスニングが全然ダメで・・・」という初心者にこそお伝えしたい、煩わしい内容を一切省いた方法です。
ただ、1つだけお願いがあります。この記事を読み終えたら、ぜひ今後の英語学習に。そのときに初めて、これからお伝えする方法に価値が生まれます。
それでは、早速本題に入りたいと思います。どうぞ最後までお楽しみください。
0か100ではない。リスニングが上達するまでの道のりを知る
「映画を字幕なしで見るためにはこの勉強法が効果的」
人は簡単に言いますが、そんなにすぐにできるようなことではありません。何年英語を勉強しても、あるいは一生かかっても全てを聞き取るのは不可能かもしれません。
私の考えでは、英語学習者のリスニング力が100%になるのは不可能だと思っています。これこそ、これからリスニングを上達させようという方に知っていただきたい、最も大切な事実です。
つまり、リスニングができないと感じても落ち込む必要はない、ということです。
勉強熱心な人ほど、自分の実力不足を感じたときに気持ちが沈んでしまいがちです。まずは、リスニングが上達する道のりで起こり得る「当たり前」についてお伝えします。
1.リスニング力は0か100ではない
第一に、リスニングは一気に上達しません。むしろ、かなり遅いと思っていた方が気が楽です。
最初は全く「?」の状態。それが、ぽつりぽつり、と英単語が拾えるようになり、意味も分かる。それでも、まとまりのある文章だと聞き取れない。その後、何度か繰り返し聞くうちに聞き取れた。違う場面で、以前聞いたことがある英語に出会った。理解できた。
「リスニングができる」を簡単に説明するとこのようなイメージです。
とにかく地道なのです。それを知っておくだけでも、余計な焦りを感じなくて済みます。
そして、地道だからこそ、少しでも多くトレーニングを積めばより早く上達できるのです。
2.自分に関係する内容は聞き取りやすい
例えばネイティブの友人ができたとします。頑張って英語を勉強して、その友人が話す英語が聞き取れるようになってきました。
ある日、「友達を紹介したい」と言われ、3人で会うことになりました。
そろそろ英語もできるようになってきたし、きっと楽しくなるはずだ。そう期待して迎えた当日、あなたは唖然とします。
「2人の会話がさっぱりわからない・・・」
はじめましてのあいさつも早々に、その2人は近況を報告し合っている、ようです。何を言っているのか全くわからいので、会話に入ることはできません。ニコニコしながら聞いているふりをするだけで精一杯でした。
大丈夫です。これが普通です。ここで落ち込んではいけません。これは日本語でも同じです。
あなたに直接向けられた言葉は、基本的には自分に関係のある内容なので聞き取りやすくて当然です。一方、自分に関係のないことは予備知識がゼロなのでこちらも聞き取り辛くて当然なのです。
3.同じ内容でも話す人によってわかりやすさが変化する
これは私の経験です。アメリカ人の友人宅に招待されたとき、友人の両親の英語、まあ何言っているかさっぱりわかりませんでした。
特にお母さんはものすごく早口で、文の区切れはどこ?と感じるほど延々と喋っていました。「もう一度言ってくれますか?」と頼むと最初から最後まで話してもらわないといけなかったので、やめておきました。
一方、かなりゆっくり喋りかけてくれるお父さん、にもかかわらずこちらも「うん、わからん」という経験をしました。
後から考えてみると、特に年代が違う場合、同じ内容を話していても使っている語彙や表現は大分異なります。そうなると、その言葉自体を知りませんから理解できなくて当然なのです。また、一つずつ地道に覚えていくしかありません。
例えば、友人の英語が8割聞き取れるようになったとします。しかし、この8割はあらゆるケースに通用するわけではありません。友人のお母さんなら3割、お父さんなら5割、ニュースは1割、海外ドラマは2割とまちまちです。
この点を予め理解しておくと、「リスニングが全然上達しない」と落ち込む必要も無くなります。
【全公開】英語のリスニング上達法
今後、このリスニング上達法は何十回も何百回でも伝え続ける予定です。
言葉は違っても、本質的に話している内容は同じです。
それでも伝え続けるのは、この方法こそリスニング力を鍛えるための基礎だからです。そして真の目的は、読んだ方が実際に取り組むことです。
それでは始めましょう。
リスニングの教材を準備する
最も大切なことをお伝えします。
リスニング教材選びのポイントは「楽しいと感じるもの」です。理由は簡単で、リスニングのトレーニングでは同じ内容を繰り返し聞くからです。
この点さえ外さなければ、身の回りにある全てが教材となります。リスニング用の教本、映画、ドラマ、動画、テレビ、ラジオ、何でも教材になります。
トレーニングに楽しさはいらない!でももちろん構いません。重要なのは、英語の音声を繰り返し聞くことです。
私の場合は映画を一本用意しました。タイトルは「A Walk To Remember」。友人に薦められて観たのですが、これがまさに自分好みのストーリーだったので、何十回と夢中になって観ていました。
このようなリスニング教材が最適です。
もう一つ、リスニングを練習する目的をはっきりさせます。日常会話が聞き取れるようになりたいのであれば、リスニング教材の内容は雑談や買い物、食事などの場面で登場人物が話し合う、このような教材がより適しています。
ニュースが聞けるようになりたいならニュースを選ぶ。目的に沿った教材選びもポイントの一つです。
教材は台本がついているものを
ただし、教材は台本がついているものを選びます。後の答え合わせに必要だからです。
音声を繰り返し聞いていると、確かに耳が慣れてきます。しかし、意味を知るにはやはり台本が必要です。
台本は、できれば英文と日本語文の両方が載っているものがおすすめです。
DVD英語学習法というのを聞いたことはありますか?海外ドラマのDVDを使って英語を勉強する学習法です。
この場合も、DVD選びの条件は「英語字幕、日本語字幕の両方がついていること」です。
日本語字幕だけでは、英語そのものの理解にはつながりません。また、日本語の和訳は意訳も多く、英語の意味を正しく理解するためにはやはり、英文がついている教材が適しているでしょう。
英語音声を聞く
教材が準備できましたら、早速トレーニングを始めてみましょう。トレーニングはとてもシンプルです
まずは、台本を見ないで英語の音声に耳を傾けます。音声の長さは自分の好みで区切ってください。2分程度が良いのではないでしょうか。
できれば、3回、5回、10回と繰り返し聞きます。
音声の中で聞き取れた単語や表現はありましたか。単語は頭に浮かんでいるけど意味何だっけ?という場合もあるかもしれません。
聞き取り終了の目安は、もうこれ以上聞いてもわかるようにはならないだろうと感じた時点です。
台本で音声の内容チェックに移りましょう。
台本で内容をチェックする
それでは、台本を見て答え合わせです。
聞き取れたと感じた箇所は合っていましたでしょうか。
台本を開くと、何度聞いても聞き取れなかった英語が姿を現しますのでその原因を突き止めます。
- 単語自体聞くのが始めてだった
- 文字で見ると単語は知っていたが、発音がわからなかった
- 英語特有の音の連結により聞き取れなかった
- 単語は所々わかっても、文のまとまりとして意味が取れなかった
- 聞いている最中に意味を考えて止まってしまい、他の英語を聞き洩らした
- 途中まで意味はわかっていたのに、次の英語が入ってきたためそれまでの記憶が飛んだ
などなど、一言で「聞き取れなかった」と言っても、その原因はたくさんあります。これら以外にも、他にはもっとあるでしょう。
英文を見て、日本語文を見て、全ての意味が理解できるようにします。
このステップが重要なのです。
もう一度英語音声を聞く
復習を終えたら、もう一度台本無しで英語の音声を聞いてみてください。
どうですか?聞き取れた部分が増えていますよね。
まだ全ての英語が聞き取れたわけではないかもしれません。それが自然なので大丈夫です。前のステップに戻り、単語の意味、発音や文法などを調べてからもう一度こちらに戻ってきてください。
目標は全ての英語音声を聞いて意味が思い浮かぶことです。
例えば、「レモン」と聞くと酸っぱさが口の中に広がりませんか。これが意味が思い浮かぶということです。
もちろん、6割程度理解したところで教材の次のテーマに移っても大丈夫です。
その方が、テンポ良く進められるメリットもあります。
どれだけ好きな教材でも、何度も聞いていれば多少なりとも飽きてくるもの。それが原因でトレーニングがつまらないと感じてしまったら本末転倒です。
自分が心地よいと感じる進め方を常に選んでいきましょう。
トレーニングの後に待つ世界
以上が英語のリスニング上達法の全てです。とてもシンプルだと思いませんか。
ではここで、今回のトレーニングを続けことでどのようにリスニング力が高まるかについてお伝えします。
教材と同じ英語に出会ったときに聞き取れる
「リスニングは層のように上達する」
これがポイントです。
教材は何度も聴き込んで、台本でも復習したのです。教材の英語であれば、聞き取れる自信がついているはずです。
もしかすると、暗記してしまって空で復唱できるまでになっているかもしれません。これは理想です。
それで、この教材にあった内容の英語をどこか別の場面で聞いたとき、友人との会話でもテレビでも構いません、あなたは「リスニング力が上がった!」と実感します。
同じ内容の英語を聞くなんてあり得ない、と感じますか。それが意外とあり得るのです。
もちろん、一字一句全てではありません。教材で勉強した一部の単語、表現、文法や言い回しをどこかでまた聞く機会があるのです。
そのときに「この英語聞いたことがある!意味も分かる!」と感じる、これがリスニングが上達したということです。
リスニングは層のように上達する
そして、リスニング力は段々と積み上がっていきます。
単語一つだけ聞き取れたのが、短い文章でもわかるようになり、少しずつその量が増えていきます。
一気にではありません。例えば、同じ英語でも話す人によってアクセントも訛りも違います。国が違えばなおさらです。
ここで落ち込むことなく、また地道にトレーニングを続けていきます。長い道のりなので、やはりトレーニング用の教材は楽しいものがいいですね。繰り返せば繰り返すほど、実力はついてくるのですから。
オレゴンのキャンパスで、私は留学中の過ごし方について説明を受けていました。金色の髪、真っ白な肌、青い目。いかにも、と感じる風貌です。
熱心に聞いてはいたのですが、なにせ英語がちんぷんかんぷんです。痺れを切らして、隣にいた友人に「全然わかんないね(ニッコリ)」と言った直後に「コラッ!」とアメリカ人。「えっ!?」と驚いた直後に悟ったのは、相手は日本語が堪能だっということです。以後気をつけないといけません。
リスニングの教材選びに迷ったら
最後になりましたが、おすすめのリスニング教材を1つご紹介します。
リスニング教材選びに迷ったら、私は断然スタディサプリENGLISHを推します。
これはもうシンプルに、ストーリーが日常会話だからです。「この英語も使える、この英語も使ってみたい!」とレッスンを進める度に感じるでしょう。
しかも、レベルは1~7まであり、現時点のリスニング力を一切問いません。それこそ、Hello. My name is~から始まって、ビジネスプレゼンテーションのシーンまであります。
そんなレッスンがなんと1680もあるのです。
また、1レッスンはおよそ1分から2分程度。今回のリスニング上達法を実践する最高の環境が用意されています。
まずは無料体験から、実践で使える「生きた英語」に触れてみてください。
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