本日もWORDS TO THE WORLDにお越しいただきありがとうございます。
もし、英語の勉強は留学先で本格的に始めればいいと考えているなら、今日このページを開いたことで何ヶ月もの貴重な時間を失わずに済むかもしれません。
今回は、留学前だからこそ高めておきたい英語のスキルについてお伝えします。
それは「リスニング力」です。
日本にいる間にリスニング力を高めておかなかったために、留学先で後悔する人はたくさんいます。私もその一人でした。
きっと、読み終える頃にはリスニングの大切さを理解し、少しでも勉強しておこうと思うはずです。それにより、留学中の時間が何倍も実りあるものになります。
リスニングができないと訪れる世界
今回の記事では、リスニングの具体的な練習方法については一切触れません。それよりも、まずはリスニングの重要性について理解する方が大切です。
留学前にリスニング力を鍛えておかないとどうなるか。こちらです。
機会の損失
自分の経験を振り返ると、一度しか訪れないあらゆる機会こそ、手にしなくてはならなかったことのように思います。
例えば現地の人との出会い。一期一会と言うように、出会いは一つ一つ大切にしたいものです。
留学すると、現地の人と何かのきっかけで話す機会があります。もちろん、こちらはほとんど英語のスキルは持ち合わせていません。
しかし、あのときにリスニング力だけでもあれば、相手の言葉をもっと理解できたはずです。
私は相手が何を話しているかわからないのに、わかったふりをしていました。相手はとても楽しそうに話していました。今でもあの表情は思い出せますが、何を話していたかについてはもう知ることはできません。
リスニング力さえあれば、スピーキングはどうにでもなります。辞書を使いながら紙に書いてコミュニケーションを取ることもできます。
しかし、相手が何を言っているかわからないとなると、正直お手上げです。
相手も人間です。何回も繰り返してもらうのには気が引けますし、相手もうんざりしてしまうかもしれません。
そうして、本当は一生の友人になれたかもしれない大切な機会を失ってしまうのです。
リスニングは日本にいてもできます。
リスニング力を高める方法は溢れています。しかし方法よりも、とにかく始めることをおすすめします。必ず、練習しただけのことはあります。
では次に、リスニングができるとどのような恩恵を得られるかについてお話します。
リスニングができると手に入る3つの恩恵
ここからは、リスニングができると何が得られるのか、その具体的なイメージを持っていただければと思います。
授業の理解が深まる
これは当然です。同じ授業を受けても、「先生が何を話しているのか全然わからない」から入るのと、ある程度聞き取れる状態で受けるのとでは内容の理解に大きな差が生じます。
私は前者でした。授業の内容以前に英語が全く聞き取れないので、理解できないだけでなく抜群につまらない時間を毎回過ごしていました。
授業を受ける内にリスニング力も伸びるだろう、と思っていましたが、そんなことはありませんでした。
これは英語の聞き流しと同じで、わからない英語を何度聞いてもわかるようにはなりません。
この点については、リスニング練習方法の記事で詳しくお伝えしますが、例えばお経。何度聞いても意味が理解できるようになるとは到底思えません。それと似ています。
留学先での授業はとても貴重です。1つも無駄にしないためにも、リスニングは日本にいるときから練習しておくことを強くおすすめします。
現地の友人が作りやすくなる
留学をするなら、一生の宝物にもなる現地の友人をたくさん作りたいですよね。
私は、1年間の留学でできた友人と呼べる存在はたった1人でした。少ないな、と思うでしょうか。
しかし、10年経った今もあの頃と全く変わらずに連絡を取り合っています。つい今朝もメールが入っていたところです。
私が英語でわからないところがあると、心よく教えてくれます。「I’m glad I can help you」と、大学の教授で忙しいはずなのに時間を割いてくれます。だから、私にとっては100人、1000人程の価値がある一生の友人です。
現地に行くと、友人を作るチャンスに何度か恵まれます。そのチャンスを必ず活かしてください。
英語は話せなくて当然です。しかし、英語で話す相手の言葉が少しでも理解できれば、コミュニケーションはかなり取りやすくなります。
少なくとも相づちだけでも返すことはできますし、話の内容に合わせて表情やしぐさで気持ちを伝えることもできます。
同じチャンスは二度と訪れません。リスニング力は現地で友人を作るための心強い武器になるでしょう。
スピーキング力が高まる
リスニング力とスピーキング力は相互に作用し合う点が多々あります。
全てではありませんが、リスニング力があるとスピーキング力を高めやすくなるのは間違いありません。
それは、スピーキングができるまでの過程を1つ減らすことができるからです。
例えば、Nice to meet youと聞いたときに、おそらく多くの人は相手の発する1つ1つの英単語も、意味も分かると思います。だから、自分でもNice to meet youにtooまで添えてスピーキングすることができます。
一方で、arrogance born of begrudgeと聞いても「?」となるでしょう。ただし、そこである程度リスニング力があれば、意味は分からずとも単語の発音から大体のスペルは想像がつくようになります。
後は、辞書を引いてその単語にたどり着くことができれば、意味も分かり、今度は自分でもスピーキングできるようになります。
過去に、一緒に働いていた中国人のリスニング力に驚かされたことがあります。日本語の話です。私が少し意地悪をして、ものすごく早口で日本語を話してみました。彼は一つの言葉も聞き洩らしていませんでした。
とは言え、彼がリスニング力と同じレベルで日本語が話せるかと言うと決してそうではありません。日本語には訛りもおぼつかなさもあります。
リスニング力だけは伸ばしておくことができる、と実感した瞬間でした。
リスニングの大切さに気づいたあなたに
ここまで読み終えて、留学前にリスニング力を鍛えることの大切さに気づいていただけたのならお伝えした甲斐があります。
英語ができるようになったら字幕なしで映画やドラマが観られるようになりたい。これは英語を学ぶ多くの人が感じることです。
しかし、そうなるまでには何年もかかります。もしかすると、一生かけても難しいかもしれません。
一方で、目の前にいるたった一人の英語であれば、それほど苦労せずとも理解できるようになります。それは自分だけに向けられた言葉だからです。
最後にもう一度だけお伝えします。
リスニングは日本にいてもできます。
参考になれば幸いです。ぜひ、一生に一度の留学の機会を最大限活かしていただければと思います。
追記:新たな記事が完成しました
「では、どうやってリスニング力を高めるか?」
具体的なメソッドを載せた記事が完成しました。
初心者に贈る|英語のリスニングを本気で上達させたい人だけが読む言葉
リスニング力を高めるための練習法をステップ形式で紹介しています。
どうぞご覧ください。