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「TOEICや学習教材の英語はしっかり聞き取れるのに、映画の英語はほとんど理解できない」
そんな経験ありませんか?
- 音の連結(リエゾン)や脱落(リダクション)の影響
確かに原因として考えられますが少し違います。この程度であれば、英語が聞き慣れていれば対応できるはずです。
- 知らない単語を使っている
これなら理由は明らかです。知らない単語を耳にすればすぐに気づきますし、辞書を引けば問題はすぐに解決します。
もっとこう、確かに知っている単語が聞こえるのに文章として意味が取れない、そんなイメージです。
そこでアメリカに住むネイティブの友人に尋ねてみました。日本人とアメリカ人の感覚が違うから理解できないのか?と聞いてみたのです。
その結果教えてくれた2つの理由は、とても納得のいくものでした。聞けば当然と感じますが、実際に具体例を見ると「これは理解できないな」と腑に落ちました。
そんな私の経験を今回の記事を通じて共有できればと思います。友人が教えてくれた具体例が掲載されているサイトもご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
原因1:スラング
1つめの原因はスラングです。確かにスラングは知らなければ理解できません。
スラングというと下品な言葉をイメージすることも多いと思いますが、使い方さえ間違えなければ日常会話で便利なものもあります。
ネイティブはスラングをよく使うとのことなので、いくつか意味を知っておくとコミュニケーションも円滑になります。
ここでは数あるスラングの中から、日常会話でよく耳にするものをご紹介したいと思います。
- What’s up?
挨拶として頻繁に使われる言葉です。「調子どう?」と軽く聞くイメージです。
- I get it
I understand it.と同義の表現です。I got it.とも表現できます。
- My bad
何か軽いミスをしてしまい、相手に謝る際に使う言葉です。
日本語では「わりー、わりー」位の軽さなので、重度の過失(表現がおかしいですが)を犯した場合に使うと状況が悪化するかもしれません。
- Oh my God!
ポジティブネガティブにかかわらず、驚きを表わす言葉として良く使われる言葉です。
調べたところ、Godという言葉を頻繁に使うのは良くないと、不快に感じる人もいる背景から、類似表現としてOh my gosh、Oh my goodnessが生まれたようです。
- Cool
私個人的には様々な状況で使えるとても便利な言葉だと思います。特に下品でもなく、相手を不快にさせるわけでもないので気軽に使えます。
基本的には「いいね」を表し、そのほかにも「かっこいい、大丈夫、すごい」などの意味があります。
スラングは他にもたくさんあります。
以下のサイトではスラングの中でも会話の中で頻繁に使われるものが70以上集められていますので、興味があればぜひご覧ください>【The 70+ Most Common English Slang Words & Phrases】
原因2:イディオム
イディオムというと私は熟語(be interested inなど)のようなイメージを持っていたのですが、友人から送られたサイトにあるリストを見て全く違うとわかりました。
そしてこのイディオムこそ、英語の理解を妨げる大きな要素だと確信しました。
簡単な単語が並べられているにもかかわらず、意味が全く変わってしまうからです。逆に考えると、日本の教材や試験はイディオムが少ない、あるいは全くないからこそ理解しやすいのかもしれません。
具体例を見た方がイメージが深まりますので、早速いくつかご覧ください。
単体で使われるイディオム
イディオムには、単体で使われるものと文の一部として使われるものがありますのでそれぞれ分けてご紹介します。
- Break a leg
直訳すると「足を折れ」となるにも関わらず、Good luck(頑張って)と同じ意味で使われるイディオムです。
由来はいくつかあり、Good luckと言うことが悪運(bad luck)を呼び寄せるという舞台関係者の中で広まった迷信から代わりに使われるようになった言われています。
- Hit the sack
Go to bed(寝る)を表します。人々はかつてほし草が詰められた袋(sack)をマットレスとして利用しており、実際寝る前に叩いて整えたことに由来するようです。
- put yourself together
calm down(落ち着く)という意味です。
- A penny for your thoughts
「あなたの考えに1セント?」と意味不明な言葉ですが、Tell me what you’re thinking(何を考えているのか教えて)と同義です。
- Hit the nail on the head
「まさにその通り」を意味するイディオムです。釘が正確に打ち込めた様子をイメージすると会話の中でも使いやすいと感じました。
文の一部として使われるイディオム
次に、文の一部として使われるイディオムをご紹介します。
- A dime a dozen
「ありふれた」を意味します。例えば、Your idea is a dime a dozen.と言えば、ありきたりなアイデアで価値がないという意味になります。
- Get out of hand
Things started to get out of hand.のように使い「手が負えなくなる」を表します。
- By the skin of your teeth
直訳では歯の皮となる言葉ですが、「かろうじて、間一髪で」を意味するイディオムです。
- Costs an arm and a leg
Very expensiveと同義です。Everything in Ginza costs and arm and a leg.のように使います。
- The best of both worlds
「理想的な状況」という意味です。2つのものから良いとこ取りをするイメージです。
以上、日常会話に頻繁に登場するとされるイディオムを10個ご紹介しました。
その他多数のイディオムはこちらのサイトでご確認ください>【英語の慣用句】
テネシー大学の研究者が行った調査によると、平均すると1分間の中で4.08個ものイディオムが会話の中で使われるそうです(参照:IDIOMS: HOW OFTEN DO THEY POP UP? )
また、英語圏の人々の会話の80%以上がイディオムとスラングで話すという意見も目にしました。もしそうであるなら、教科書や参考書を使った日本人の典型的な学習方法では、現地では通用しないという事実も深く理解できます。
ネイティブ英語を正確に聞き取り理解するために、スラングやイディオムをできる限り知っておくことは想像以上に大事だと感じます。
効果的な学習法について調べたところ、”Speak English Like an American”と呼ぶ書籍を推薦する声がありました。
アメリカで最も一般的に使用されるイディオムやフレーズばかりを300以上も収録した本で、会話形式で学ぶことができます。
早速入手して中身を見てみましたが、イディオムの入門書としては最適だと感じました。日本語版も出版されていますのでぜひ参考にしてみてください。
詳細はこちらよりどうぞ>【Amazon】/【楽天】
※日本語版はAmazonのみで取り扱っています。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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