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今回は「英会話を短期間で上達させるための方法」を提案します。目標期間は1ヶ月です。
もちろん1ヶ月で自由自在に英語が話せるようになるわけではありません。しかし、英語に対する抵抗を無くし、もっと上達できるという自信が得られるはずです。
実際に私がそうでした。わずか1ヶ月でも「英語が話せる感覚」を実感したのは間違いありません。その体験も交えながら具体的な取り組み方をお伝えします。
どうぞ最後までお楽しみください。
2週間の自己練習と2週間の実践
今回、上達までの目標期間は1ヶ月です。そこで2~3週間はまず自分一人でのトレーニング期間とします。
そして、やはり自己練習のみでは実践で通用するか確認ができません。よって残りの1~2週間は相手を迎えた英会話トレーニングに専念します。
自己練習で取り組む内容はたった1つです。しかし、この方法は英会話上達のためには王道とも言われている程、確かな効果が期待できます。
具体的な方法に入る前に、私が実施した自己練習についてお伝えします。「楽しみながら練習できる」という点で参考にしていただければと思います。
「楽しさ」を加えた英語力アップトレーニング
文法や英会話のテキストを開いて机に向かうのは、確実な実力にはつながってもあまり楽しいものではありません。どうしても英語が必要な状況ならまだしも、積極的に取り組みたいとは思えませんでした。
そこで私が試したのは「洋画を活用した英語学習」でした。これがリスニング力とスピーキング力アップに大きく貢献してくれました。
そして何よりも、楽しみながら勉強できることが最も気に入っていました。
私が実施したのは次の方法です。当時は手探りながらも、今もう一度同じように洋画で英語を勉強するなら同じ方法を取ります。
何度観ても飽きない作品を選ぶ
実はこの「何度観ても飽きない」というのが最も重要だと感じています。
ご存じのとおり、映画やドラマを使った英語学習法は珍しいものではありません。しかし、ただ眺めているだけでは英語力にはつながらないのが現実です。
そこでポイントとなるのが繰り返し観ること、そのためには繰り返し観ても飽きが来ない作品選びが大切です。
何度観てもワクワクするような映画は思い当たりますか?
そのような作品が最適です。
英語学習に適した作品とは?
ただ1つ注意点があります。英語学習に洋画を使うなら「日常会話」を主に構成されている作品を選ぶこと、これは運よくも私が当時使った映画がヒューマンドラマで良かったなと感じています。
その映画で学習を終えた後も他の作品を観る機会は多くありましたが、特に法律や医療ものの映画はまず理解できず、とてもまた観たいとは思いませんでした。
こちらをご覧ください。当時私が選んだ映画のトレーラーです。
友情、家族、恋愛、生と死、そして音楽がつまったこの「A Walk to Remember」という作品は、やはり今でもまたもう一度観たいと思えるほどです。機会があれば一度ご覧ください。
英語学習に洋画を活用するなら日本語字幕と英語字幕両方がついていることが必須です。日本語の字幕はほぼ全ての映画についていますが、英語字幕はついていないことが多いです。
そんなときには「映画名 script」と検索してみてください(映画名は英語タイトルで)。以下のようにセリフの全てをまとめたサイトがみ見つかるはずです。
洋画を使ったリスニング&スピーキングトレーニング
では、私がこの映画を観ながらどのようなトレーニングをしたかというと「セリフの丸暗記」です。頭から最後まで声に出しながらセリフを全部暗記しようとしました。
当然、全ての暗記は無理でしたが「このセリフは会話で使いたい」と感じたものは優先的に声に出して練習しました。英語字幕、そして俳優の話し方は何度も確認できましたので、学習環境は整っています。
そのとき私が意識したのは次の点です。
- まずは英語字幕でセリフの意味が理解できること
- そのセリフの発音が頭で理解できること(発音記号、アクセント)
- 俳優が話しているのを聞いて耳で理解できること
- 音程も話す素振りも俳優のコピーができるようになること
- 何も見なくてもセリフが言えること
たったワンシーンのセリフだとしても、この5つを完璧にすれば必ずその表現を自分のものとして定着させることができます。
すると何が起きるかというと、日常会話で同じような言葉が必要な場面に出会ったとき、そのまま、あるいは部分的にその英語表現が使えるようになるのです。
それだけではありません。俳優の声を何度も聞き、自分でも声に出せるようになったことによりリスニング力も向上します。
具体的には、そのセリフと同じ英語であればその俳優のみならず、他のどの場面で耳にしても聞き取れます。また、セリフの中にある英語の一部が含まれた英語は、部分的に音を拾えるようになるので新たに必要なリスニング力(語彙や文法などの聞き取り)が楽になります。
そしてこのように映画から吸収したセリフが100フレーズあったらどうでしょうか。スピーキングに必要な語彙力やリスニング力は間違いなく強化されるはずです。
それでは、この記事の本題である1ヶ月を目標としたたった1つの学習法をお伝えします。
英会話を短期間で上達させるたった1つの方法
それは声に出す英会話トレーニング、つまり「音読」です。
以前こちらの記事で効果的な音読の取り組み方をお伝えしました。
もし短期間で英語力アップを実感するなら、ぜひ集中的に音読に取り組んでみてください。
英会話は最終的に声に出して英語を話すことです。そのためには、たとえ自分一人で勉強を進める際にも声に出すトレーニングが必要です。
どんな教材を選ぶべきか?
では、どのような教材を音読するかについてですが、これは英語文と日本語文がついていれば何でも構いません。洋画を使えば楽しみながら取り組むことができますし、今手元にある参考書を有効活用することもできます。
もし改めて新しい教材を手にするのであれば、中学の教科書をおすすめします。
こちらの写真は中学一年生の教科書です。
中学一年生と聞くと簡単すぎるイメージがありますが、もし教科書の内容を全て使えるのであれば、それだけで十分実践にも通用する英語力が身につきます。
具体的には、中学一年生で学ぶ英語表現の一例は次の通りです。
- 自己紹介
- 挨拶
- 相手の出身を尋ねる
- 疲れた、のどが渇いた、お腹がすいたなどの生理的な表現
- 時間を尋ねる
- 自分の好みを伝える、相手の好みを尋ねる
- 「可能」を表す表現
- 「過去」を表す表現
- 400個程の英単語
中学の教科書は多くの教育関係者監修の元、基礎から応用まで網羅した構成になっています。音読の教材選びで迷ったらぜひ手に取ってみてください。
教材には音声CDが必須
ただ1つ難点があります。中学教科書のリスニング用のCDは別途購入しなければならず、たった今確認したところ価格は3,672円もします(Amazonにて)。
正しい発音や英語の音に慣れるためも、教材には音声CDが欠かせません。
より費用を抑えるなら、日常英会話に特化した英語学習アプリの活用をおすすめします。1,000円未満の利用料で膨大な数の英語表現、そして全ての英文にネイティブの英語音声、さらにリスニングやスピーキングトレーニング機能までついたアプリがあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
仕上げには英会話トレーニングを
英会話を短期間で上達させる方法として、今回提案したのは「音読」です。
英語の勉強法は数えきれないほどありますが、その中からたった1つを選びました。音読というシンプルな方法だからこそ、そして短期間だからこそ迷うことなく取り組めると思います。
繰り返しになりますが、音読によって音声のお手本通りに意味を理解しながら声に出せるようになると「3つの実力」が身につきます。
1つは語彙力と表現力の強化です。音読した分だけ会話で使える英語表現が増えていきます。
2つめ、音読で丸暗記した英文は、会話でそのまま使えるようになります。
3つめは、音声通りの発音で音読できるようになれば、耳からも理解できるようになります。
ぜひ今日から音読を始めて、これら3つを実感してください。
そして、仕上げにはぜひ相手を迎えた英会話トレーニングにも挑戦していただきたいと思います。今回のように1ヶ月と区切るのであれば、最後の1週間程は徹底して相手と英語で話すトレーニングに集中します。
これは私の経験ですが、英語は自分で勉強を進めて自信がついたときに実践に移るよりも、たとえわずかな英語力でも意を決して会話に臨む方がその後早く上達します。
「もう話すしかない」という状況が、思考を巡らせて実力を引き延ばしてくれるのです。そして会話に挑戦すると「英語でなんていうんだろ?」という状況に必ず遭遇します。これこそが今の自分に最も必要な強化ポイントです。
人前で英語を話すことが恥ずかしければマンツーマンがおすすめです。私もマンツーマンレッスンで、間違えても平気な環境を利用してとことん話す練習をしました。
こちらの記事も参考にしながら、ぜひ実践の環境を手に入れてください。