HiNative Trekを大解剖|体験談から効果的な活用方法までこの1本でわかる

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前回の記事、

1を聞いて10学ぶ|英語添削サービス「HiNative」の使い倒し方

こちらでお伝えした通り、HiNativeの上位版「HiNative Trek」についての詳しい記事がここに完成しました。添削を英語学習に活かしたい、そのように考える人のためのサービスです。

上位版だけあり「書いて・添削を受けて・学ぶ」一連の流れがシステムとして機能するサービスを提供しています。

今回は、私が実際に試したことで分かった使い勝手や、効果的な活用方法をお伝えします。

どうぞ、最後までお楽しみください。

HiNative Trekはどんなサービス?

日本人が英語ができないのはアウトプットが足りないから

HiNative Trekはこのように強調し、そしてそれは解決可能だと言います。

まずは、サービス内容について見ていきましょう。

  1. 毎朝課題が届く
  2. 課題に回答する
  3. 先生からフィードバックが届く
  4. フィードバックで学習、疑問点は先生に質問

この流れでレッスンが展開されます。

HiNative Trekには「ビジネスコース」と「ITコース」が用意されています。

定期的に届く課題に英語で回答することで、アウトプットの絶対量を増やすことが狙いです。

尚、課題の回答は「文章と音声」の2つが求められます。ライティングだけはでなくスピーキングも鍛えられる設計です。

HiNative Trekの使い方を紹介した動画がありますのでご覧ください。

では、次にHiNative Trekと通常のHiNativeとの違いを見ていきます。

HiNativeとはどこが違うの?

HiNativeは、学習中の言語について気軽にネイティブに質問をすることのできるプラットフォームです。

私も使ってみましたが、回答をくれるネイティブがとても親切な印象です。

せっかく時間を割いて質問に答えてくれたのに、こちらがお返しできることは「ありがとう」という言葉のみ。だからこそ、今度は自分がネイティブとして日本語を教えてあげようと思う。このような良い循環のある場所です。

HiNative TrekとHiNativeの違いは3つあります。

1.ビジネス英語に特化したカリキュラム

1つ目、HiNative Trekはビジネス英語に特化しているということです。

次の課題のサンプルをご覧ください。


製品カタログ、価格表、クライアントというキーワードからもわかるように、HiNative Trekを通じて行われる英語のやりとりはビジネス現場で使うことを想定しています。

2.毎朝課題が届く

私はこの2つ目を、HiNativeとの大きな違いとして強調したいと思っています。

実際にHiNativeを使用して実感したのは、たった1つの質問が10にも20にも膨らんで学びになるということです。

最初は小さな疑問が、ネイティブから回答をもらうことでより追求してみたくなるのです。

  1. 英文を作って「これは自然な表現ですか」と問う
  2. ネイティブから「少し不自然だと」回答が来る
  3. 不自然な点について詳しく聞く
  4. ネイティブからさらなる解説が来る
  5. その解説と自分の英文を見比べて学ぶ
  6. 回答に対するお礼をネイティブに伝える
  7. ネイティブから「シソーラス辞典」が役に立つとの情報をもらう

これは私が実際に体験した一例ですが、1つの質問がここまで膨れ上がるのです。もちろん1~7は全て英語でのやり取り、英語を使うトレーニングまでできます。

ただ、問題は「質問を自分で作らないといけない」という点です。ここが学習者にとってのネックになります。

その点、HiNative Trekは課題が毎日届けられます

しかも、単なる課題ではありません。1つずつクリアすることで、最終的には「現場で使えるビジネス英語」が身につくよう綿密にデザインされた教材に基づく課題なのです。

3.プロの講師による添削

そして3つ目、添削をするのはプロフェッショナルなネイティブ講師です。

HiNativeでもネイティブから回答がもらえます。それだけで十分ありがたいことなのですが、ネイティブと言ってもプロではありません。中には、教えることを生業とする方もいる可能性はありますが、ほとんどは善意で解答している一般の方です。

HiNative Trekではビジネス経験のある講師が添削を担当します。そして、課題の元となる教材に精通した上での回答なので、より質が高いことは言うまでもありません。

さらに着目すべきなのは「担任制」であるという点。HiNative Trekを始めると、基本的に1年間は同じ講師が担任します。

これはとても大きな価値と言えます。課題に取り組むにつれ、講師は生徒の強みや弱みを見つけ、それに合わせて指導できるからです。

単に課題をこなすだけではない、生徒一人一人に最適な指導が加わるからこそ、さらなる英語力の向上にも期待できるのです。

HiNative Trekの公式サイトはこちら>【 HiNative Trek 】

HiNative Trekを実際に使った感想

それではここから、実際にHiNative Trekを使っている様子をご紹介します。

どのような課題が届くのか、その回答に対する添削内容など、ビジネス英語を習得するイメージの材料になればと思います。

HiNative Trekの登録が完了すると、アプリ上に新しいタブ「Trek課題一覧」が追加されます。

まずは、課題が毎日届いている様子をご覧ください。

課題は5種類のバリエーション

課題は1種類だけではありません。5種のバリエーションによって、飽きを防ぐことはもちろん様々な方面から英語力を磨きます。

簡単に概要を1つずつ見ていきましょう。

1.英作文+回答

日本語の文章を英訳して、それに対する回答を作成します。また、音声も合わせて提出します。

英語でカスタマーサポートが求められるビジネス現場に役立つトレーニングです。

2.英語で回答

質問を録音した英語の音声、及びスクリプトが送られます。回答を録音して提出する課題です。

実際に英語で話しかけられている場面を想定して取り組むと、更なる効果が期待できます。

3.会話形式

質疑応答から一歩進み、より長い会話文に対する音声での回答が求められます。

英語によるコミュニケーション力が鍛えられる課題です。

4.英作文(長文/短文)

長文/短文にかかわらず、意図を過不足なく英語で書く力を鍛えるトレーニングです。

添削によって、より「伝わる」表現が身につくでしょう。

5.Special

スペシャルではその都度テーマが変わります。例えば、「講演の主催者にお礼のメールを作りましょう」などがテーマになります。

他の4つでトレーニングした技能を集大成させて挑戦する課題です。

プロのネイティブ講師による添削風景

それでは、英語力を育てるHiNative Trekの添削をご覧ください。

今回の課題は「英作文+回答」です。

「この餃子にグルテンは入っていますか」を英訳し、さらに回答を付け加えるというのが今回の課題です。

下のグレーの網掛け部分には、英訳する質問の背景が記載されています。

では、回答を作成して提出します。

今回は文章だけですが、音声も提出して添削を受けることができます。

課題を提出するとすぐに、模範解答が届きます。


ビジネスに適した正しい英文を学ぶことができるだけでなく、ネイティブの音声まで付いています。

担当のネイティブ講師からの回答は、13時までの提出分はその日の18時頃まで、13時以降の提出は24時間以内を目処に受け取ることができます。

ただし、課題をまとめて提出した場合はさらに時間がかかると思った方が良いでしょう。その理由は、こちらの添削内容を見れば一目瞭然です。


わずか2行を提出しただけで、これだけのボリュームの添削です。

さらには、

発音まで付いています。癖のない美しい発音を聞くことができます。

添削に学ぶネイティブの英語

講師からの添削にはどんな解説がされているのでしょうか。貴重な学びとなるポイントをご説明します。

1.読むだけでリーディング力が向上

担当の講師によると思いますが、添削はこのボリュームです。最後まで目をとおすだけで英文を読むトレーニングになります。

ワード数は239、1分間に読むことのできる平均ワード数はネイティブで230程度とされていますので、一つづつ理解しながら丁寧に読み込むと5分以上かかるかもしれません。

2.ネイティブが使う自然な英語の習得

これこそ、添削を受ける一番の価値だと私は思います。

解説ではtheseとthoseの違いについて述べられています。日本語では「これら」と「それら」の違い位にしか感じませんが、英語だとかなり意味が変わってくるようです。

講師のHether氏は次のように説明します。

1) If we want to ask a question about the dumplings we’ve been asked to sample, we need to say “these dumplings”. “Those dumplings” suggests that we’re talking about some other dumplings located further away from us.

課題では「この餃子に・・・」と、対象はすぐ近くにあるため、theseを使わなければなりません。これをthose dumplingsとしてしまうと、ここではないかなり距離の離れた(located further away)意味となってしまいます。

「これら」と「それら」は、数メートル距離が離れてても使えますが、Hether氏のtaking about some other dumplings located further away(さらに距離が離れた「他の餃子」について話していることになる)という解説によって、使い分けについてかなり具体的に理解できます。

私が伝えたい添削の素晴らしさは、この「ネイティブの感覚」に触れることができる点です。さらには、解説によってその感覚を言葉で理解することまでできます。

解説があまりにもわかりやすいのでもう一つ紹介します。

提出した回答「No, since skin of those is made of flour.」のmade ofに対してmade fromが正解だと指摘が入りました。日本語では、2つはどちらも「~でできている」と表現できてしまいます。

Hether氏は両者の違いについてこのように説明しています。

We use “A is made of 〇〇” when 〇〇 doesn’t change during the process of making A.

We use “A is made from 〇〇” when 〇〇 changes its nature during the process of making A.

説明すると、made of 〇〇は、Aを作る過程で〇〇が変化しない場合に使う。

一方、made from 〇〇とすると、Aを作る過程で〇〇の姿形が変わる場合に使う。

これだけでも十分わかりやすいのですが、この後さらに具体例が続きます。

Paper is made from wood.

Here, the wood has transformed into paper. It has changed.

「紙は木でできている」この場合は木は形を変えて紙になるのでmade fromが正解です。同様に、餃子の皮はflour(小麦粉)が形を変えてできたものなのでmade fromを使います。

一つの英語表現でも解説によって深くまで理解することで、定着率が飛躍的に高まります。だからこそ、「使える英語」が身につくのです。

3.追加の質問でさらに英語力を鍛える

添削の解説だけでも十分に理解できてしまいますが、少しでも疑問に思う点があれば積極的に質問した方が英語力もより鍛えることができます。

そもそも、質問は英語で行いますのでその時点でライティングの練習になります。

私は作り出してでも質問することをおすすめします。

この記事の最初にお伝えしたように、たった一つの質問が10にも20もの学びになります。想像以上の収穫がありますので、質問を作ることはぜひ試していただきたいです。

質問力を鍛えるつもりで、講師への質問の機会をどんどん活かしてください。

アウトプット×ネイティブの英語

HiNative Trekを使うとただ英語のアウトプットが増えるだけではありません。そこに加わる講師からの丁寧な解説によって「ネイティブの感覚」まで学ぶことができます。

アウトプット×ネイティブの英語

自分で作成した回答に対する添削だからこそ、自分ごととしてその英語が身につきます。さらに追加で質問まですれば、より深い知識が手に入るのです。

この環境をぜひ、一度はお試しください。

HiNative Trekの公式サイトはこちら>【 HiNative Trek 】