本日もWORDS TO THE WORLDへお越しいただきありがとうございます。
機械的に感じる文法も、実際の会話で使うイメージが深まると楽しく感じられます。
今回の記事では「こんな英語使ってみたい!」そう感じていただける様な表現を厳選してご紹介したいと思います。
気に入ったものがあればぜひ実際の会話でご活用ください。
それでは、どうぞ最後までお楽しみください。
ネイティブ感覚がよくわかる英語表現10選
それでは一つずつご覧ください。
「knowing」はどのようなニュアンスか?
私たちは、「~している」と英語で表現したいときは進行形にすると教わりました。
では、なぜ「私はそれを知っている」と言いたいとき”I’m knowing that.”とできないのでしょうか?
文法的な理由ではknow(知っている)やsee(見える)など知覚を表わす状態動詞は進行形になりません。理由は、進行形にしなくても既に継続している状態を表わしているからです。
私は英会話を始めたばかりの頃、文法的に間違った英語を使った際ネイティブの人はどのように聞こえているのかとても気になりました。
例えば今回の”I’m knowing that.”としてしまうと「私はそれを知っていている」と微妙なニュアンスになります。「あたたかかかい」のようなイメージです。
このように、進行形にしなくても既に継続した状態を表すと理解していれば、”I love you.”とするのが正しいこともよくわかります。
条件によって変化する「借りる」の表現
「借りる」を英語にするとborrowをイメージする人も多いと思います。しかし、「トイレをお借りできますか」と伝えたいときはborrowは使えないと知っていましたか?
実は、持ち運びできるものを借りるならborrow、そうでない場合はuseというルールがあるのです。
ですのでトイレを借りたい場合は”Can I use your bathroom?”、店などで店員にトイレの場所を尋ねる場合は”Can I use the bathroom?と言います。
一方、持ち運べるものなら全てborrowでいいかというと、それは時と場合によるようです。borrowはどちらかというとくだけた言い方で、フォーマルな場には相応しくないことがあるので注意が必要です。
willとbe going toの背景にある話し手の意識
will~とbe going to~は同じ未来を表していても言い換え表現ではありません。
中学では単純に未来を表す際はwill、具体的な予定がある際はbe going toと教わったと記憶していますが、ニュアンスとして話し手の意識が違います。
例えば、”I’m going to visit Tokyo.”いうと、前々から東京に行くことを考えて(予定して)いた意図が表現できます。
これを”I’ll visit Tokyo.”とすると、「そうだ、東京へ行こう」のように今ぱっと思いついたようなニュアンスになります。
Can I~とCould I~が違う理由
Can I~を過去形のCould I~とすると丁寧な表現になると聞いたことがあると思いますが、その理由がこれです。Could I~には、「もしよければ」という遠慮した気持ちを表わすif節が省略されているからです。
ですので、”Could you open the window?”と言えば”Could you open the window (if that’s possible?)”と控えめで柔らかいニュアンスを出すことができます。
なぜwould like toは丁寧なのか?
could同様、wouldに関しても「もしご迷惑でなかったら」というif節が省略されています。
学校ではwant to~の代わりにwould like to~を使うと丁寧になるとだけ教わりますが、その背景にはこの遠慮するニュアンスが含まれているからです。
ちなみに、会話の場合では通常I’d like to~と短縮形を使います。
「~したほうがいい」を表す際の注意点
私は留学中「~したほうがいいよ」と相手に伝える際はshouldに統一すると決めました。
ネイティブにも確認しましたが、学校で習った「~すべき(義務)」のような押しつけがましさは無いようです。
一方、~したほうがいいを表す英語としてよくイメージする had better~はあまり使わない方がいいです。
had betterの背景には「さもないと悪いことが起きる」という強いニュアンスがあります。You had better leave. と言えば相手はこちらに敵意を感じるかもしれません。
hopeとwishの使い分け
例えば、誰かに「今夜のパーティーに来られますか?」と聞かれた際、hopeとwishを使い分けると便利です。
もし「できれば行きます」と参加する可能性を相手につたえるならI hope I can、あるいはI hope soでも通じます。
一方、「できれば行きたかった」と断りながらも参加したかった気持ちを伝えるなら I wish I could(but I can’t)が最適です。
It was so hot yesterday.は間違い?
「とても」を表すあらわすsoとveryの使い分けとして、カジュアルな場面ではso、フォーマルならveryと認識している人も多いと思います。
もちろんこれで問題ないのですが、英文を書く際にIt was so hot yesterday.とすると、ネイティブからIt was very hot yesterdayと訂正されるかもしれません。
というのは、soは感嘆詞として使われるため、It was so hot yesterday!のように感嘆符がないと不自然だからです。英文を書くならveryで統一したほうがよさそうです。
aをtheにするとこんなにもニュアンスに変化が
不特定のものならa、特定のものならtheにするのが使い分けの基本ですが、theを使うと「相手も当然知っているはずだ」というこちらの意識を伝えることができます。
たとえばDo you know a guy who has just entered?と言うと、「今男の人が入ってきたかもしれないのですが、知っていますか?」という意味になります。
一方、Do you know the guy who has just entered?とすると、「今男の人が入ってきたはず(あなたも知っているはず)ですが、知っていますか?」とのニュアンスになります。
theを使った場合、相手に全く認識がなければwhat guy!?と困惑するかもしれません。
あなたがyouしかない理由
英語で「あなた」を表す言葉はyouだけです。それに対し日本語には「あなた、君、お前」など様々な言い方があります。
この理由についてですが、英語のyouにはただ単に相手を指す以上の意味はなく、いわば記号のようなものだそうです。
日本語だと言葉によって相手との関係性や相手に対する態度を示しますが、そういった意味合いはゼロだと分かれば「目上の人にyouなんて使っていいのかな」と心配する必要はありません。
今回ご紹介したのはごくごく一部ですが、このようにネイティブの感覚を知った上で英語を話すのと単なる日本語から英語への変換という意識で話すのとでは、充実度が全く変わってくると思います。また、相手にも気持ちが伝わりやすくなります。
ぜひ参考にしてみてください。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。